なぜ相場は自分が取ったポジションと手放したポジションに対して逆に行きやすいと感じるのか?

よく株式投資やFXなどで、自分がポジションを取った瞬間から相場が逆方向に向かっていくというのは多くの人が体感する話だと思う。
そして、さらに逆方向に向かっていくのに耐えきれなくなってポジションを手放した時に、そこからまた反転するという往復ビンタみたいなのも、多くの人が体感する話だろう。
下記のように上げんなら下げんなと絶叫したくなる局面は何回も嫌と言うほど取引回数の多い個人投資家は直面してきたはずである。

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しかし、多くの人はこの事象に対して深く考えないがために、結局自分が負けたトレードに対して反省せずに毎回同じトレードを繰り返し、結局ポジションを取った瞬間に逆に行かれて、さらに我慢できずにポジションを手放したところで相場が反転し、相場に怒りを抱いたり、ポエムを作成してXでツイートしたり、最終的には退場したりというのを繰り返すのである。
そして相場の格言として「人の行く裏に道あり、花の山」という、相場では利益を得るためには、多勢とは逆の行動をとらなくてはならないという格言を実現するのが如何に難しいかというのを痛感するのである。

しかし、何回も逆をつかれるということは、実は相場においては自分がポジションを取ったり手放したりした瞬間の多くにおいて、逆にポジションを取りに行く人達or金額が大きい資金がぶち込まれて逆方向に相場を動かす力が働いているわけで、ここに何かしらのメカニズムが存在するはずなのである。

そこで今回はそもそもなぜ自分がポジションを取ったり手放したりした瞬間から逆方向に相場は動きやすいと感じるのかを、相場の仕組みや参加者の特徴から考察していきたいと思う。


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