1929年~1933年の長期間大恐慌による株価暴落は現代ではよっぽどのことがなければ起こらないと考えられる理由

株式市場では常に少しでも相場が下落したり、皆が思っているより下落期間が長引くとまもなく株価は暴落すると煽る悲観論者が続出する。

特にその中でも株価が壊滅的に暴落した1929年~1933年の4年にもわたる大不況・株価暴落というのが現代でも起こり得るという悲観論をぶち上げて注目を集めようとする人が続出する。
しかし、個人的には現代において1929年から4年にもわたって発生したような大不況と株価暴落が続くという考え方についてまずめったに起こるわけではないし、相当様々な条件がかさならない限りはまず類似したような株価暴落が起こる可能性は非常に低いと考えている。

もちろん自分はややリスク資産について楽観的バイアスがあることもそうだし、万年株や経済に楽観的な人はとりあえずテンションだけで楽観論を無責任にぶちあげて、的外れなことを言う人も多い。

今回の記事では、なぜ1929~1933年のような4年にも渡るような大不況と株価暴落が現代ではよっぽどの条件が重ならなければ起こらないのかについて、きちんと論理立てて説明してみたいと思う。


1、金本位制による金融政策・財政政策の有効性の低さ


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