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「精神障害者手帳」というアウトサイダーのライセンス

精神障害者手帳を持つというのも大変でありまして、精神障害者認定を受けているわけですが、手続きとしましては、まず市区町村の障害福祉の担当窓口で申請する必要があります。申請は本人に限らず、家族等が代理で行うこともできますが、申請後、精神保健福祉センター(都道府県・政令指定都市に設けられています)で、審査(精神医療審査会にて)が行われ、認められると手帳が交付される流れになっております。まあ、病気ですので、治れば、手帳は返却できます。

十六歳ごろ、高校生の頃ですね。強迫神経症になってしまいまして、それが治ったり戻ったりしながら、今に至ります。専門的には強迫神経症というのは《症状》ですから《病名》はまた異なります。《病名》の方はお医者さんによってまちまちで、最初は統合失調症と診断されたのですが、別のお医者さんに見て頂くと、発達障害だというのです。結局、最後に診断されたお医者さんの言葉では「自閉症スペクトラムの疑いがある」というものでした。現在もメンタルクリニックに通っていますが、診断名は変わらずのまま、続いています。

日本の精神科医は、基本的に薬物療法です。精神分析をやっているお医者さんもいらっしゃるようですが、寡聞にして存じません。薬物療法が有効な方もいらっしゃるのでしょうが、私の場合は全然だめで、むしろ入眠剤依存になってしまって、寝る前のお薬を飲まないと、うまく眠れなくなってしまいました。いま通っているクリニックのお医者さんは話の分かる方なので、相談して徐々にお薬を減らしていきたいですね。

私自身はフロイトやラカン、或いは古典を読んで、自己治癒を目指したいと思います。治るのは《症状》であって、自閉症スペクトラムの方は治らないと思いますけれどね(苦笑)

自閉症スペクトラムは、『精神障害の診断と統計マニュアル』第5版(DSM-5)で再定義された診断名でありまして、病名自体が新しいものです。千住淳さんの『自閉症スペクトラムとは何か: ひとの「関わり」の謎に挑む 』(ちくま新書)によると、「スペクトラム」というだけあって、人によってまちまちで、もはや《個性》と呼んでも良いほどだそうです。本書では実は所謂芸能人にも自閉症スペクトラムの方はいらっしゃるようです。別の本では、アインシュタインも自閉症スペクトラムだったのではないかと言われていますね。

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なお、下記のサイトの記事を参考にしました。自閉症スペクトラムの詳細は、このサイトや、ご紹介した千住淳さんの『自閉症スペクトラムとは何か: ひとの「関わり」の謎に挑む 』(ちくま新書)をご覧下さい。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/自閉症スペクトラム障害

自閉症スペクトラムとは何か: ひとの「関わり」の謎に挑む (ちくま新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4480067493/ref=cm_sw_r_cp_api_i_6NT1CQZ1XS9BXTZS3FZ3

現在は自閉症スペクトラムについての本も沢山出ているようですので、ご興味があれば、調べてみてください。

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