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この世の儚さを歌ったムガル期の詩

インド・ムガル王朝末期のウルドゥー語の詩人ミール・タキー・ミール (1723-1810) の有名な詩を訳してみました。

この世は泡沫のごとし この見世物は蜃気楼のごとし
かのひとの唇のやはらかさを何と言おう 一枚の花びらのごとし
幾度となく、かの人の扉を叩いた 私の胸の高鳴りのごとくに
私が呼んだ声は、むなしくこだました 誰も居ない廃墟に
あのかすかに開いた目の中に 旨酒の酔いが広がり満ちる 

イベント『インド音楽で聴く源氏物語』5月14日(土)16:00  @東京渋谷 Gallery Pema 
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