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【続・MAKOTO IWAKIについて】【コンセプト】

今回の記事について・前回の自己紹介のまとめ

 皆さんこんにちは。
 前回が思ったより長くなってしまったので自分自身のこととブランドのことで内容を分割しました。
 今回は「MAKOTO IWAKI」という作家活動をどういうコンセプトで行なっているか記述していきます。

前回の記事のまとめ

 簡単にまとめると、なんやかんやあって「楽しい気持ちで服を着てほしい」「物を大事に出来る物作りがしたい」「想いを込められる物作りをしたい」といった想いを抱き、日本の木造建築の継手の技法から着想を得て下記の要素を持ったブロックシリーズに辿り着きました。
・着る人自身が考えてアレンジできる
・組み替えて再利用できる
・破損した部位だけ取り替えられる
・面白い
・手で作り想いを込められる

コンセプト

着て、作って、楽しんで。

あったらいいなと、着る人が自分のアイディアを実現でき、
ファッションを身近に感じてより楽しめる世の中へ。
もったいないなと、少しの劣化や、流行から外れたスタイルになり
捨てられていく洋服たちが少しでも減る世の中へ。

仕組み



 ボタンの付け外しのように突起を穴の中に入れるだけの無縫製の作りです。
簡単な作りですが、服の形に組み立てて着ることができるほどの強度があります。

 無縫製で簡単に分解・組立てが可能なので、例えばネックレスを持っていたけど飽きて違う形のものが欲しくなったときには組み替えて違う形のネックレスしたり、もっと組み替えてブレスレットにしたり等のリメイクが簡単に出来ます。
パーツが劣化した時も劣化した部分だけ交換することが出来ます。
 先述の木造建築の「継ぎ手」や「仕口」の考えをファッションに取り込んでおり、一つのものを長く楽しめ、物を大事に出来るエシカルファッションの新しい形です。

線香花火ネックレス
線香花火ネックレス
打ち上げ花火ループタイ
打ち上げ花火ループタイ
線香花火ブレスレット
線香花火ブレスレット
打ち上げ花火ブレスレット
打ち上げ花火ブレスレット

この作品を通して私の目指すもの

 私が目指すものは「一人でも多くの人が無理なく自分自身のファッションを自然に楽しめる世の中になる」ということです。
 前回の記事に軽く記載していたことではありますが、ファッションを楽しむためには「自分自身のファッションと向き合うこと」が大事だと思っています。
こんな言い方をすると「いや、自分はそんな気負いたくないから結構です」と思われそうですがどうかもうちょっと読んでください。
 「この服いいな〜」と思ってお店で試着したりしても「思ってたのと何か違うから自分には似合わないんだな」と思った経験があると思います。
この「思っていたのと何か違う」の「何か」がちゃんとわかるようになったら工夫次第でどうにか着れそうではないでしょうか?

楽しくおしゃれに着るための工夫

 その何かの正体は、時には「丈の長さ」だったり「色の組み合わせ」だったり「体型とのバランス」だったりするかもしれません。
 「そんなことを言われても自分にはそれが分からない。」と思われる方が多いかと思います。1cm、2cmのバランスを見極めることが出来るようになるのは大変だと思います。
 でも、5cmと10cmの大きな差のどちらが好きかの判断なら出来そうではないでしょうか?ワンポイント色があった方がいいか、無い方がいいかの判断なら出来そうではないでしょうか?
 アクセサリーの良いところは小さくても全体の印象を変えることができるところです。普段から付けない方にはあまりピンと来ないかもしれませんが、シルエットや色のバランスを整えたりする効果があります。試しにアクセサリーでなくても良いので身の回りの小さい物を首元や手首に当てて鏡で見てみると、良くなったり悪くなったり何か変わったかと思います。
 その「何か」がわかるとアクセサリーではなく服のバランス感もわかるようになってくると思います。
 私がしたいことはその「何か」に気がつくためのきっかけ作りです。
 また、この考えで大事なことは他人がどう思うかは一度気にしないで、自分が好きかどうかを大事にすることです。

MAKOTO IWAKIのアクセサリーの特徴

 ではそのきっかけ作りにMAKOTO IWAKIのアクセサリーがどう活躍してくれるのか。3つのポイントがあります。

①サイズ調整ができる

 先述の通り、ボタンのつけ外しが出来る人であれば簡単に組替えができる仕組みになっています。ネックレスなら長めにして胸元にチャームを持ってくるようにしたり、短くして首元を引き締めたりと調整ができ、ブレスレットであれば短くして引き締めたり、長くしてゆったりつけたり服の上からつけたりという調整が自由にできます。
 そして、先述の通り1cm2cmの微妙な違いは難しくても、5cm前後のパーツの数が1つ変わると印象が大きく変わるのでサイズのバランスを掴むきっかけになるかと思います。

②色のバランスを整えられる

 私のアクセサリーは、他のアクセサリーと比較するとサイズ感が大きいです。そのためアクセサリーの色が際立ってきます。
 私自身の話になりますが、私がコーディネートにおいて1番重きを置いているポイントは色です。今日はどういう色を着たいかということで決めています。
 例えば黒系のコーディネートに赤いバッグを持ったとします。「今日はこの赤いバッグを使いたいのになんだか赤だけ色があって1箇所だけ悪目立ちしちゃってるな…」というとき、バッグ持つ手と反対側の手に赤色のブレスレットを着けると、全体の色彩のバランスが取れて自然にバッグを目立たせることが出来ます
 バッグのような小物でなくても、柄物の服に使われている柄の色をアクセサリーにも取り入れたり、ワントーンのコーディネートに締まりを与えたりといったところで色彩のバランスを掴むきっかけになるかと思います。

③服と相性の良い素材

 これは出来る出来ないの特徴ではなく、金属やアクリル樹脂などはアクセサリーとして独立した印象を与えて使いづらいという人も多いと思います。
 私も硬い印象のものや金属系の光った印象が苦手ということもあり、服の延長線上にある素材を使用しているため、形は特徴的ですが馴染みやすくアクセサリーを着けるというよりも、服に柄を増やすといった感覚で使用できます。
 使用出来る素材には制約があるためどんな素材でも使えるわけではなく、現在素材は「ウールフェルト」「ヴィーガンレザー(人工皮革)」「和紙」の3種類で、切りっぱなしでOK・しっかりしている・丈夫といった条件をクリアした物のみ使用しています。利用可能な新素材を見つけて良いアクセサリーをお届けできるように日々アンテナを張っています。
※2022/8追記
 樹脂加工により通常の服に使うような織り生地でも製作することが可能になりました!縫製工場さんやアパレルメーカーさんで廃棄するしかなくなったような生産残生地でも製品を展開していくことが出来ればと思っていますので、最低でも8㎝×8㎝ほどあれば製作可能なのでご興味を持っていただけた関係者の方(手芸が趣味の一般の方も)お気軽にご連絡いただければと思っています。極力ご負担のない形にしたいと思っています。
 素材の詳細は下記のページをご覧ください

最終的に目指すもの

 ファッションの自由さに気がついてもらえたら、「何か」の正体がわかって、普通の洋服でも補正などで自由に調整して自分にあったバランスに変えたりすることが出来るようになると思います。
 そうしたら自信を持って新しい服を買うことが出来るようになるだけでなく、わざわざ新しく買わなくても、もう着なくなってしまった今持っている服を工夫次第で新しい形で着ることが出来るようにだってなるかと思います。
 そんな楽しいファッションの未来を見ることが出来るようにそのきっかけ作りが私はしたいと思っています。
 もちろん単純にアクセサリーとして楽しんでもらえる物をお届けしていきたいと思っています。

最後に

 長くなりましたがここまで読んでくださってありがとうございます。
 noteでは作品や活動の紹介だけでなく、文章で伝えるという形でファッションを楽しむ上での問題点の解決など私の出来ることを書いていきたいと思っています。 これからよろしくお願いします!

ではみなさま良いお年を〜


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