疫病の科学と呪術

新型肺炎は疫病である。
感染力やスピードのメカニズムやウイルスの特徴を科学的に解明して治療や予防ということを科学的根拠に基づく医療というなら、アフリカでは古来より呪術医療というものがあって、春日大社が行っている疫病退散の祈祷というのは呪術的根拠に基づく宗教儀式である。
マスクをするということも医学に基づく科学的根拠によってしていることばかりではない理由でマスク姿な人々というのがいて、数年前、梅田でマスク祭りがあったことがあり、マスクを疫病退散で行うことというのはエンガチョして病魔から身を守るという呪術的根拠で行われている節がある。
古代社会では疫病退散は宗教儀式で行っていたので、それをしている内に伝染病が収束したのなら祈祷で収まったということになってくるのかもしれない。

追記 2020年2月14日
伝染病シフトに今はなっています。
自分たちの暮らしているところで疫病が蔓延するというのは戦争中より恐ろしいことで激甚災害より上のフェーズなので予備自衛官の医療部隊召集が布告されています。
固関の研究をしていると古い時代の記録を見るのですが、固関という儀式は軍事行動が淵源の儀式で戦乱では固関をしています。
長徳元(995)年に疫病が蔓延したことがあって、宮城十二門で大般若経転読が行われたのです。疫病退散の祈祷です。この年に関白二人が亡くなっていて、この時代は関白が薨去すると政治的空白を意味したので固関されていたのですが、この年薨去した二人の関白は薨去時の固関の記録が見当たりません。
戦乱では固関をしたのですが疫病では固関はしなかったのです。
スペイン風邪がパンデミックしたときは第一次世界大戦中だったのですが第一次世界大戦はスペイン風邪のパンデミックで終戦します。
疫病は戦争より悪い災害です。
疫病が一刻も早く収まりますように。

追記 2020年2月15日
重症化するSARSもMARSもコロナウイルスで風邪のウイルス4種類もコロナウイルスだというので、コロナウイルスの特性の界面活性剤やアルコールで殻が壊れるということを信じるしかなく、公衆衛生というものの基本で対処するより方法もない。未知の要素のある新型もあって罹ると14日くらい隔離して検査するしかなく、接触や飛沫感染で伝染している。そういう方法しかないらしい。
感染が広まる様子をみると保菌者が発症せずばらまくということや予防接種のされていない型のウイルスで広まっているという様子が推定されてて、それを指摘している人も少なくない。
罹ってからの効果的な治療法というのが風邪は未だ持って確立されていないということでもある。
体力を付けるような食事をしよく睡眠をとり手洗いや風呂、洗濯をこまめにし、極力人ごみに出ないという自衛策しかなさそうである。