ハロウィン選挙

昨日のハロウィンに執行されたので第49回衆議院議員選挙はハロウィン選挙と呼ばれているようである。
与野党問わず世代交代が顕著だった選挙で、議会の平均年齢が下がる、若返るというのは議会そのものからすれば健康なことである。ごく一部の高齢議員を除けば。
ポピュリズムが加速して日本維新の会が大阪の選挙区に立てた15人の候補全てが小選挙区で当選している。
立憲民主党と共産党は共闘の結果として少し議席を減らした。
自民党は議席を減らしたものの過半数である。
公明党と国民民主党とれいわ新選組は微増、社会民主党は現状維持、無所属が10人当選。
N党、第一、やまと、コロナ、諸派は議席を得られず。
自民党は現職幹事長の甘利明氏が小選挙区で落選、幹事長交代がほぼ確定した。
立憲民主党は小沢一郎氏、辻元清美氏が落選。
京都1区や大阪15区などは現職不出馬で、岩手3区、大阪2区、大阪10区、大阪11区、神奈川13区、東京1区、東京8区のように小選挙区で現職落選で世代交代した選挙区も目立ち、今回民意は世代交代を示している。
和歌山3区、福岡8区、山口4区、東京18区などはその動きからみれば例外に近い。

立憲民主党は議席を増やすという予測だったが実際は議席を減らした。おそらく民意の正確な観察が不足している。立憲民主党への拒否反応は言われていたにも関わらずである。民意は割合と反映されるということが今回の衆議院議員選挙でわかった。
また割と多くの国民は政府のコロナ対策を評価している。一番大きいのはワクチンであろう。国民が政府のコロナ対策を評価していなければ自民党が単独過半数を維持出来ない。
つまりメディアはかなり情勢予測といいながら自分たちの願望が予測の正確さを失わせており、立憲民主党の議席の予測で実際より多めに予測を出したのであろう。それはNHKもである。
出口調査をして正直に答えてくれると思っているようだがああいう調査に大半の国民は正直には答えないことも今回明らかになった。
つまりメディアは今後選挙予測をするとき本来の足を使ってひたすらの取材を国民に求められており、ロボットアンケート電話をかけたりメールを送り付けたり出口調査で掴まえて聞いても国民はもうメディアには本音を言ってくれないということだ。
メディアも自分たちのあり方を根本的に見直さねば明日はないということだろう。