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この街の良い所

ふくしとぼうさい日記359日目。
日々の活動であったことから、思ったことを綴っています。

ふくしとぼうさい活動のnote1年の更新目標まであと6日となりました。

今日は3つのプログラムで充実した1日となりました。

朝一番は、運営しているNPO法人すこやかいきいき協議会での「すこいき歌声クラブ」からスタート。

高齢の方を中心とした歌のプログラムで、従来は「歌声喫茶」として、お茶・コーヒー・お菓子を出して、歌を皆さんで楽しんでいただくプログラムでしたが、新型コロナ感染拡大以後は「喫茶」をやめ、「歌声クラブ」として実施しています。
今日は少し少なめの7名がご参加いただき、講師の平松先生のクラリネットのリードのもと、楽しく歌われていました。

ここ1週間の感染拡大で、とても気を使っています。
会場は、もちろん検温・消毒のもと、常時換気をして、少し離れて座っていただき実施をしています。
実施している部屋が良く風が通る部屋で、外気と同じぐらいの二酸化炭素濃度でしたので、問題ないと判断し実施しています。
終わったあとは皆さんとても満足気なお顔でした。

11:00からは、知的障がいのある方を中心とした「みんなでプロジェクト」の「みんなでアーティスト」を同じ部屋で実施しました。

月に1回、美術講師の中島先生の指導のもと行っているアートプログラムです。
今日は10名の当事者の方とガイドさんがお越しになられました。
臨床美術(アートセラピー)のプログラムを全員で体験する内容で、それぞれが決められた枠の中で自由に書いていくものです。

今回は線を指定し、それ以外は自由な色彩で描くといったもので、皆さんの集中力がすばらしく、びっくりしてしまいました。
出来上がった作品も、それぞれの個性がすばらしく、びっくりしました。

13:00からの予定が急遽なくなりましたが、15:00からは、逗子・葉山・横浜市金沢区の防災仲間で作る「でんでんこプロジェクト」が行うオンライン防災イベント「おうちDEぼうさい」をメンバーと一緒に実施しました。(といっても、私は記録とZOOM係と効果音のにぎやかしぐらいで楽しく見守っていました)

地域の小学生数人が自宅から参加し、笑いの要素があちらこちらに満載のしかけがある、楽しめて学べるプログラムの1時間でした。

防災の学習からはじまり、災害用伝言ダイヤルの実験(毎月1日・15日に「171」に音声を登録したり聞いたりできます)、自宅でできる救急法・暖の取り方、新聞紙で作るスリッパ作り、簡単にできる防災おやつ、などをメンバーの皆さんが分担し、楽しめる防災の1時間でした。

内容的にもかなり深くまで学習・体験ができる内容で、このプログラムはどの地域でもどの年代でも使える、自宅だからできること満載の企画となりました。

この街の良い所は、このような活動を通して、多様な人がつながっていくことと感じています。

最初の「歌声クラブ」の皆さんは、「みんなでプロジェクト」のメンバーさんと一緒に演奏・発表する機会でつながります。

そして「歌声クラブ」の皆さんと「みんなでプロジェクト」のメンバーは、「てんでんこプロジェクト」に参加している小学生と、逗子市の子どもを中心としたお祭りで一緒にパレードをしたりなどして混ざり合います。
混ざり合って楽しむ当たり前の風景がそこには広がっています。
違いを理解して、尊重して、一緒に楽しめます。

この当たり前の風景を作る基礎的なものは、まずはそれぞれのコミュニティをきちんと作ること。
「歌声クラブ」も「みんなでプロジェクト」も「てんでんこプロジェクト」も、それぞれのプログラムを通して、コミュニティがしっかりできるからこそ、そのコミュニティ同士を機会を見つけてつなげることで、相互理解と、混ざり合う場ができると考えています。

約15年前に、とある有名な先生から教わった言葉。
まず「点」を作りなさい。
次に「点」をたくさん作りなさい。
その「点」をつなげて「線」を作りなさい。
さらに「線」を結んで「円」にしなさい。
「円」をたくさん作れば「面」になって、強い地域が作れます。

このことをずっと実践し続けています。
どれぐらいの「面」が作れたのかわかりませんが、少しは「面」ができているのかな、でももっと「面」を作らないといけないとも感じています。

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