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「写真家ドアノー/音楽/パリ」を聴く

2021年にBunkamuraで観た展覧会「写真家ドアノー/音楽/パリ」。

小学館から出ている公式図録「ドアノーと音楽、パリ」のページをめくりながら、やはり音楽が聴きたくなってた。


リストを作ろうかと思いあれこれ調べていたら、当時は気づかなかったが公式プレイリストが公開されていた。

恐らく、可能な限り展示順に近いようにリストアップされたプレイリストには拍手を送りたい。
「なぜエリック・サティから始まらないんだ!」とか「バシェの音響彫刻は?」など思うところは人それぞれあるだろうが。

前半はシャンソンがメインだが、徐々にドアノーが仕事で絡むブーレーズやバンドなど時間軸に沿って進んでゆく。

お気に入りの写真は主に戦後のストリートや食堂での演奏場面だ。
プレイリストに入るどころか、レコードを発売することもなく消えていった数え切れないほどの演奏家。歴史に名を残すこともない労働者が主だと思われる聴衆。

そこには楽しい時間が確かに存在したのだ。

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