見出し画像

私が「道具別大会」を運営するということ

こんにちは、花田と申します。
ジャグリングをしたり、イベントをつくったりしています。

ご縁があって、シガーボックスの競技会である「箱大会2023」の運営に参加しました。

箱大会に参加したのは今回が初めてで、さらに言えば「道具別大会(※)」の運営も今回が初めてでした。感じたことを率直に書きたいと思います。

※ジャグリング業界では道具を限定した大会を「道具別大会」と言います。

観客から見た箱大会

結論からいえば、箱大会2023は非常に満足度が高いイベントでした。
私はシガーボックスを専門としないジャグラーですが、そのような私から見ても、見応えのある競技会でした。

満足度を高めた要素は大きく二つあると考えています。

明瞭なジャグリングスタイル

出場者の得意領域が明瞭でした。「個性」や「ジャグリングスタイル」、場合によっては「希少性」とも言えます。

シガーボックスの競技会であるため、技術的な深さが追求される環境下にあります。そのため「シガーボックス専門の人にしかわからない」という状況が予想されます。

しかし実際には、シガーボックス専門でないジャグラーが見ても楽しめる大会でした。シガーボックスに特化した大会でありながら、多様なジャグリングスタイルを観ることができました。

端的に言えば、大会全体を通して「見やすい演技」が続きました。

まだ仮説に過ぎませんが、「シガーボックスの特性(特に道具の大きさ)が起因しているのでは」とも考えられます。

箱大会の出場者は「得意領域のポジションを取る」のがうまい印象でした。加えて、自分の得意領域を見せるための相当な練習量が感じられました。

これらは、他の道具別大会と比較したときの箱大会の優位性だと言えます。

頂点を目指す姿

各部門の頂点を、優勝を目指す姿勢が多くの出場者から感じられました。

技の選択、演技構成、完成度、それらから伺える練習量、異様な時間を箱大会に費やしていることが垣間見えました。

頂点を目指す姿は、誰から見ても美しく、そこに道具の境界はありませんでした。

特に男子総合部門はシガーボックスのトッププレイヤーたちが集まります。「上手いジャグラーが8人くらいいる」「順位をつけるのが難しい」という声が会場中から聞こえてきました。彼らが頂点を目指して接戦を繰り広げる姿には見応えがありました。

男子総合部門をみて「引退する気がなさそう(=箱大会に出場し続けそう)」と私は感じました。彼らはジャグリングを長く続けてくれそうです。

運営から見た箱大会

魅力を発信し切れていない悔しさ

箱大会には魅力とポテンシャルを感じました。しかし「箱大会の魅力を発信しきれていない」と運営としての悔しさを同時に覚えました。

箱大会の運営1年目ということで、私は箱大会を成立させることに集中しました。その結果、当日の広報(大会の魅力を広く発信すること)が甘くなったと振り返っています。

私にできることはまだまだありそうです。

私の役割

「箱大会の開催を望んでいる」
シガーボックスジャグラーたちからその気持ちを受け取りました。そしてシガーボックスジャグラーは大会に出場し続けるでしょう。

誰が箱大会を運営するのか。

ここに私の役割を感じました。
シガーボックスジャグラーでない私ですが、シガーボックスジャグラーでないからこそできる仕事がありそうです。

「シガーボックスジャグラーにとって、良い箱大会とは何か」
私はまだまだ理解を深める必要があります。

アフターイベントでは、シガーボックスジャグラーの話をたくさん聞く予定です。

最後に

箱大会2023は期待以上のイベントでした。

箱大会に興味を持っていただけた方がいれば、ぜひ箱大会にお越しください。

箱大会の運営に興味を持ってくれた方がいれば、お声がけいただけると嬉しいです。

道具別大会の運営でお困りの方がいれば、もしよかったらお声がけください。どんな道具でも構いません。道具別大会の運営をもっと学びたいと思っています。

それでは。


箱大会2023公式webサイト

全力でイベントをつくります