九州ディアボロコンテスト | イベントレポート
これは「九州ディアボロコンテスト」のイベントレポートです。
2022年11月26日(土)、九州ディアボロコンテストが開催されました。
場所は福岡県直方市にある直方市民体育センター。主催は九州ディアボロコンテスト実行委員会。
参加者は50-60人程度で、9割がジャグリング関係者、その半分はディアボロプレイヤー、という印象。
大会は5つの部門から構成されます。
ジュニア部門、テクニカル部門、公開個人部門、チーム部門、ジャグリング部門です。
1. ジュニア部門
11:00からジュニア部門が始まりました。
ジュニア部門は歴3年未満の方を対象とした部門。制限時間は1分半から3分。
①シノ カズサ
予備のディアボロを持ち込まず、1ディア水平のみの構成。スピードループだけでなく、チャイニーズアクセラレーションなどの多彩な加速が見られました。
②アイバラ アカリ
1ディア→2ディア→1縦の構成。
1ディアパートでは連続技に成功。ジュニア部門の中では、最多トリックを含む最長シーケンスになりました。
③ヒラタ リク
1ディア→2ディアの構成。
1ディア・2ディアでのハイトス系の技が目立ちました。
④コガ タイガ
1ディア→2ディアの構成。
2ディアパートでは、足回り系の連続技を筆頭に、多彩な技を成功させました。
2. テクニカル部門
11:40からテクニカル部門が始まりました。
制限時間は1-2分。難易度の比重が大きい部門です。
①ミツヤス ユウスケ
1ディア水平の演技。
②ツダ マナト
1縦の演技。
③シシド サダアキ
棄権。
④マキモト コウスケ
1縦の演技。
⑤イナバ ワタル
1ディア水平の演技。
⑥ハガ コウスケ
1縦の演技。
⑦ヤノ アツシ
1ディア水平の演技。
⑧イシミズ タイキ
1ディア→1縦→2ディアの構成。
イシミズさんはテクニカル部門で唯一2ディアを演技に含めました。最後の技は2ディアサディスティックを基底にした2upピルエット。
演技順は水平メインのプレイヤーと縦メインのプレイヤーが交互になりました。偶然か運営の意図かはわかりませんが、部門を通して単調になりにくく、観戦しやすい印象でした。
テクニカル部門は12時頃に終了。
お昼休憩では、外に行く人、次の部門に向けてアップする人、交流する人、体育館で練習する人に分かれました。
3. チーム部門
13:30からはチーム部門。制限時間は3-5分。
①大声ブラザーズ
テクニカル部門に出場されたミツヤスさんとマキモトさんのペア。
1ディアのコンビネーションから漫才※に入る構成。ボケはマキモトさん(上手側)、ツッコミはミツヤスさん(下手側)。テーマは「ジャグリングショップの店長になりたい」。
(※本人たちの発言から「漫才」と記載。小道具(ディアボロ)を使用しているため、漫才でなくコントとも言える)
②Spring Flowers
テクニカル部門に出場されたツダさんとヤノさんのペア。
大枠は、1ディアシンクロ→1ディア+2ディアのコンビネーション→1縦+1縦の構成。同時に技を見せるシンクロパートと得意な技を交互に見せるパートを使い分けた演技。特に1ディアパートに見応えのあるトリックが多い印象でした。
③オフィスブロッサム
5人組。
大枠は、5人1ディア水平→2人2ディア→3人縦→5人縦の構成。
最後のトリックは5人全員で縦インフィニティ。
4. ジャグリング部門
14:15からはジャグリング部門。
ジャグリング部門はディアボロ以外の道具で出場可能。制限時間は3-5分。
①シノ アリサ
テールポイを使用した演技。
②ゴンドウ アキラ
クラブを使用した演技。
③イチカワ マサト
コンタクトボールを使用した演技。
④ウツミ ダイキ
棄権。
⑤イトウ ヤスアキ
ハットを使用した演技。
⑥コンドウ アオイ
コンタクトポイとポッドポイを使用した演技。
前回大会に引き続き、ジャグリング部門が開催されました。ジャグリング部門は、九州ディアボロコンテストの特徴とも言える部門です。
ディアボロプレイヤーに限らず、ジャグラーがイベントに参加しやすくなる要因といえます。
5. 個人総合部門
15:15からは個人総合部門。
制限時間は3-5分。総合力勝負となる大会の目玉部門です。
①カナウミ ショウマ
1ディア→2ディア→3ディアの構成。
②ホンゴウ トモヤ
1ディア水平のみの演技。
③ムトウ タイガ
1ディア→1縦→2ディアの構成。
④ヤマザキ ソウシ
1ディア→2ディア→3ディア→1縦の構成。
⑤ヤノ アツシ
1ディア→2ディア→3ディアの構成
⑥ツダ マナト
1ディア→2ディア→3ディア→1縦の構成。
⑦ミツヤス ユウスケ
1ディア→2ディア→1縦→1ディアの構成。
⑧シシド サダアキ
1ディア→2ディア→3ディアの構成。
⑨オオヤ ユキナガ
1ディアのみの構成。水平メインで、道具の形状を活かしたトリックも見られました。
⑩イナバ ワタル
2ディア→1縦→3ディア→1ディアの構成。
個人総合部門では、複数パート(異なる道具数)で構成される演技が多いですが、得意な領域に絞る選手もいました。各選手が各パートで得意なトリックを披露し、見応えのある部門となりました。
個人総合部門が終わると、練習や交流が盛んに行われていました。
17時からは表彰式。
(大会の結果は公式から確認できます。)
17時30分頃、九州ディアボロコンテストは無事に終了しました。
おわりに
九州ディアボロコンテストは「九州のジャグリングシーンを盛り上げたい」という運営の熱量を感じるイベントでした。
運営がディアボロプレイヤー中心であることを活かして、九州のジャグリングを盛り上げるという目的を達成するために、(ジャグリングの大会ではなく)ディアボロの大会をつくるというアプローチをとっています。
結果としてディアボロに限らず、九州中心にジャグラーを巻き込みながらジャグリング全体を盛り上げることに成功しているように思います。
今後も続いてほしいイベントです。
大会に関わった皆様、ありがとうございました。楽しい1日を過ごせました。
今大会では審査員としてイベントにお誘いいただきました。
今後もジャグリングイベントのレポートを書きます。
イベントに誘っていただけると嬉しいです。
それでは。
本記事では、九州ディアボロコンテストのSNSアカウントから投稿された画像や大会要項を引用しています。
選手のお名前は敬称略とさせていただきました。
全力でイベントをつくります