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【レビュー】1分で話せ

今回は、ヤフー株式会社Yahoo!アカデミア学長の伊藤洋一さんの「1分で話せ」について紹介します。

要約

著者の伊藤洋一さんは、ソフトバンクアカデミア(孫正義さんの後継者発掘・育成を目指した学校)で孫さんにプレゼンをし続け、国内CEOコースで年間1位の成績を収めたという一流のプレゼンターとも言える方です。
そんな伊藤洋一さんの伝えるための技術をすべて盛り込んだというのが本書です。

伝える技術というと、プレゼンに役立つ本なのかな?と思ってしまうかもしれませんが、本書で紹介するのは、プレゼンに限らず、上司に報告する時や会議で発言する時などさまざまな場面で使える技術なので、ほとんどのサラリーマンにおすすめできる一冊となっています。

本書の結論を言ってしまうと、話すときは、1つの主張を3つの根拠で支えるようなピラミッド構造を意識するということです。プラスアルファとして、それぞれの根拠に実例が伴うとさらに、効果的な伝え方になります。

ピラミッド構造


ここからは、本書の内容の中で重要だと思った2点を詳しく解説していきます。

ポイント①:1つの主張を3つの根拠で支えるピラミッド構造

冒頭でもお話ししたように、本書のメインの伝える技術は最も重要な部分は、1つの主張を3つの根拠で支えるピラミッド構造というところです。
このピラミッド構造を使った伝え方は、「結論はこれです。理由はAとBとCです。」ものすごくシンプルです。
もしかすると、「こんなの簡単じゃん。誰でもできるよ。」と思ってしまうかもしれません。しかし、実際のビジネスの場では、なかなかこんなにシンプルには伝えられていない人がほとんどです。
例えば、「始めは、Aが良いと思っていたのですが、〇〇のような欠点があって、いろいろ検討する中に、Bがよいという結論になりました。」というような自分が頑張ったプロセスを報告してしまうようなことがあったりします。
ピラミッド構造を意識することで、自分が話そうとしていることが、蛇足なのかどうかが判断でき、シンプルに相手に伝えることができるようになります。

ポイント②:論理的なだけでは人は動かない。動いてもらうためにイメージさせる

先ほどのピラミッド構造を意識して、話すことで、論理的に話すことはできるようになります。社内報告等だけであれば、このピラミッド構造だけで十分です。
しかし、実際の現場では、何かを説明した後に、相手に動いてもらう必要があることが多いはずです。
例えば、上司にプロジェクトの今後の進め方を説明し、それを承認してもらうだったり、お客さんに商品を説明し、それを購入してもらうだったり、説明後、相手に動いてもらうことを目的に説明をするといった具合です。
相手に動いてもらうためには、論理的なだけではダメで、相手にイメージをさせ、自分ごととして考えてもらわなければいけません。そのために必要なのが実例です。

先ほどのピラミッドでは、最上段に主張があり、その主張を下段の根拠が支えるという構造でした。
今度は、根拠をイメージさせるための実例を加えましょう。
本書でも紹介されていた例ですが、例えば、マンションをお客さんに購入してほしい時。「駅から近い。間取りも良い。価格もお手頃」このような説明は論理的な説明。
購入まで踏み切ってほしいときは、これだけではなく、「木や花の多い公園が近いので、小さいお子さんがいらしたら、喜びますよ。」
このように説明することによって、お客さんは、自分ごととして、イメージできるようになり、購入の確率がグッと上がります。

最後に本書の私のおすすめ度を紹介します。

おすすめ度:・・・☆☆(無理して読まなくても良い)

本書は、一流のプレゼンターである伊藤洋一さんが紹介する伝え方の技術というところで、全てのビジネスマンに知っておいてほしい内容となっています。
しかし、内容としては、結局、先ほど紹介した、主張、根拠、実例のピラミッド構造で伝えましょうということです。
本には、ピラミッド構造について、読者が確実に理解していけるように、さまざまな実例を合わせて紹介してしてあるため、1冊の本になるほどの分量があります。
今回の要約で内容がちゃんと理解できた人は、特に本書を読む必要がないと思ったため、この評価にさせていただきました。
もし、まだ、ちょっとわかりにくいところがあるので、詳細な解説がほしいという方はぜひ購入し読んでみてください。

以上、「1分で話せ」の紹介でした。
これからもどんどんいろんな本を紹介していきますので、応援よろしくお願いいたします。



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