クララのばか!〜膝治療記録〜

アルプスの少女ハイジで有名なシーンですが、肉体は治癒しているのに、心がそれを受け入れず、立ち上がる事ができない。
「ひょっとしたら自分もそうなんじゃないか?」なんて思ったりしてしまいます。
左膝が痛くなったのは1月7日頃でした。動き出しのタイミングでギクシャクして膝前が痛い。最初は「正月に酒を飲みすぎたかな?」なんて思ったのですが、これまで何度か痛くなる事の多かった右膝ではなく、反対側だった事もあり「庇っているせいだろう」くらいに思って、以前「運動不足と体重が原因」なんて言われていたので、多少無理しながらも意識的に歩く距離を増やしてみたのですが、症状は悪くなるばかり。仕方なく
1月13日に掛かりつけの整形外科に行ったところ、ヒアルロン酸注射とモーラステープ湿布を処方され、いつものリハビリを始めました。けれど症状は改善せず痛みが増したので再度診察をうけると、医師は飲み薬ロキソニンと「O脚が原因で膝の内側が痛むのだ。」として、業者に靴底に入れる矯正装具を作らせました。翌週出来上がりましたがサイズが合わず修正して1月29日から使いはじめることにしました。
1月29日、その日は駅伝の中継のリハーサルで副調整室に設置されたディスクレコーダーを1年振りに操作するので少し早めに出て、会社の駐車場から横断歩道のある交差点まで10メートル程歩いたところで激痛が走りました。
スネと、膝裏と、前太腿と、電気が走る様な激痛です。
数歩あるいて、止まって喘ぎ、それを数回繰り返してなんとか会社まで到着。中敷装具は外しましたが、左足を突け無くなりました。リハーサルが終わって医療福祉用具レンタルのカクイックスウイングに電話して松葉杖を借りて、やっと移動できる様になりました。30日の駅伝本番を終えて、セカンドオピニオンを求めて違う病院の整形外科をインターネットで予約。
1月31日、初めて行く病院で入口が解りにくくウロウロした後、入って行くと、手指消毒、検温、受け付け。「診察券はありますか?」「初めて来ました」「診察券を作るのでこちらに記入して下さい」記入が終わってしばらくすると「ペインクリニックに行ってお待ち下さい」あれ?整形外科を予約したんだけど・・・
ペインクリニックの診察室に呼ばれて行き座ると、医師「その後どうですか?」え?今日初めて来たんだけど?医師「腰の具合はどうですか?」「先生、わたし今日初めて来て、膝で整形外科予約したんですけど」
医師の前のモニターを見ると、苗字は同じ、名前は字が違うけど、多分同じ読みなのでしょう。生年月日が12年若い。
「先生、これ違う方じゃ・・・」医師「あ、違うの?」看護師に言ってワサワサ。診察室から出されてしばらく待った後、整形外科へ移動。さらにしばらく待って整形外科の診察室に呼ばれて行くと、医師の前のモニターには、私の名前と生年月日、ネットで予約した時に書いた事前情報がありました。
症状を訴え、レントゲンを撮り、触診して、医師「MRIを撮りましょう」看護師「今日は一杯です」医師「緊急で入れられないの?」看護師「2月9日なら緊急で入れます。」
医師「相当痛そうだから湿布を出しておきましょう」「先生、モーラステープ貼っても全然効かずに夜もズキズキ痛みます」医師「じゃ少し強いのを出しましょう。ロキソニンと併用しない様に」湿布ロコアテープを処方され、貼ると少しだけ痛みが和らぎました。
症状がキツイので有給を取って家で休んでいると
2月5日に病院から電話があって、事務員「2月7日にMRIの予定になっていますので、9時半までに病院にいらして下さい。服は着替えていただきますので着替えやすい服装でお願いします。」私「あれ?9日じゃなかったですか?早い分には構わないけど。」事務員「え?確認して折り返します。」
再び電話が来て「2月9日にMRIの予約が入っていますので、9時半までに受け付けて下さい。服は着替えていただきますので着替えやすい服装でお越しください。」私「はい。そうですよね。」
2月9日はMRIを撮ってそのまま帰り、翌2月10日に診察。
医師「半月板が強い力でグシャっと潰された感じになっている。半月板は通常亀裂が入るもので、内側は回復しないので切除、外側なら縫合するが、いづれにしても手術が必要ですね。」私「先生、データをいただいても良いですか?」医師「大丈夫ですよCDに焼いて渡しましょう。」
手術が必要だったとしても、この数日間で2回も取り違えられた病院で手術や入院はしたくない。
膝の手術で有名な病院を検索して予約、3rdオピニオンです。
2月14日、娘に車で送ってもらって、こちらも初めての病院。持参したMRIを見て、触診して、医師「いや、手術は必要ないね。リハビリで治りますよ。杖なんか突いて筋肉が落ちているのが原因だから運動しましょう。」
家に帰り、嬉しくなってそっと歩いてみると・・・3歩目で脚を上げた途端に激痛!大の大人が泣きそうな痛み。
もはや病院不審も重なって、妻の職場の同僚に聞いたという病院を予約。
2月18日、4thオピニオン。スポーツドクターとしてオリンピックにも帯同した事のある、関節注射のスペシャリストというその医師は、レントゲンと持参のMRIを見た後エコー(超音波検査機)で調べながら、「あぁヒアルロン酸は打ったんですね。手術までは必要ないかな。痛みどめの注射をしましょう。少し痛いですよ。」
だいぶ痛かったけど、麻酔なのか、ずっとあった膝中の痛みがスッと消え、膝周辺が少し痺れた感じになった。「痛みが消えた感じがします。」
医師「その状態で、ゆっくり歩いてみてください。」
病院のロビーを、そろりそろりと歩いてみる。多少ギクシャクするものの、痛みは無い。前回の3rdの事があるので、松葉杖を外して歩いてみる。大丈夫だ。
「先生、すごいです。ありがとうございます。」注射一発で治った!奇跡だ!と思いました。

2月22日、手術が必要と思っていた時点で、なかなか予約の取れない病院を押さえていたので、治ったと思っていたけど一応行っておこうと思い、5thオピニオン。毎年2回の健康診断とその後の精密検査をしている病院で、10年近くのデータもあるし、違う病気の場合も安心なので・・・。
医師「このMRIを見る限り、手術は必要無いと思います。リハビリで治せると思います。」

2月25日、4thの病院、医師「どうですか?」「すっかり良くなりました。ありがとうございます。この後リハビリも通わせて下さい。」という事で、リハビリに通いストレッチやマッサージをしてもらい、松葉杖も返却していい感じで過ごしていました。
ところが、3月8日のリハビリの後、自宅ストレッチ用のマットを買って帰る途中で、また膝が痛みはじめました。今度の痛みは1月の最初の頃の痛みと似たやつで、膝の中というより表面の筋が痛い感じがします。3月10日、一度返した松葉杖をもう一度レンタル。
3月11日、リハビリ後に再診をお願いして、前の痛みとは違う感じを伝えたものの、医師「注射しましょう」
麻酔で一時的に痛みは引くけど3時間ほどで戻ってしまう。
3月15日、再診痛みが引かない旨伝えると、MRIを撮影。医師「大腿骨の下の部分、骨と軟骨の間、骨軟骨に出血が見られる。負荷をかけない様にして、しばらく様子を見ましょう。」となりました。
3月26日現在、ロコアテープを貼っていれば痛みはほとんど感じませんが、立ち仕事をすると膝が浮腫んだ感じがしてきて痛みはじめるのでそんな時はアイシング。リハビリのお兄さんからアイシングは教わりました。1月頃は痛いと温めていたけど逆だったんだな。長い距離を歩く時は松葉杖。
4月1日に再診の予定ですが、年度またぎたくないなぁ・・・。
さて、ロコアテープ貼ってれば大丈夫な気がする。
でもしばらく安静にと言われているので大人しくしている。
どんどん筋肉は落ちて、膝は曲がってきている気がする。
歩けるようになるのだろうか?
「クララのばか!足はもう治ってるのに!」
ハイジがいれば歩ける様になるのかなぁ。

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