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50になって振り返ってみる

2021年度がスタート.これは年齢が50になったのではなく,研究業績(査読付きの論文公表の数)が50になったというお話(年齢は40代前半です).

業績主義うんぬんと言われる昨今ですが,ここでは業績の数そのものについての考えは置いといて,大学院入学からおよそ25年が経った今,査読付き論文の掲載数が50となった節目で感じたことを書きたいと思います.私の最新の研究業績は以下の私のwebサイトをご覧ください.

昔,特に30代前半までは,「単著論文(自分だけが著者の論文)が素晴らしい!」,「筆頭論文(自分がメイン著者の論文)のみがアピールできる成果だ!」と強く思っていました.

こつこつと論文を出していって論文数が50となって思うのは,共著論文(他の人が筆頭著者の論文)は多くの方々と協力しながら研究を進めた証にもなるし,共同研究は自分の専門分野を広げる力になるということです.さらに自分が他の研究者の足りなかった部分を補えるピースになった証にもなります.

私の論文数50の内訳は,単著:0(改めてカウントしてみたら単著はなかった!),筆頭:20,共著:30,です.多くの方々との出会いやご協力があっての論文数50だと思っています.また,自分の狭い専門分野から周りに目を向けることができ,一歩外に飛び出せるようになったのは周りの方々との研究があったこそです.これからも多くの方々と協力して研究を進めようと思います.

最近の私の研究ハイライトとして,2020年8月3日に産総研からプレス リリースした内容「プレート境界付近に存在する水は地震後も高い圧力を保持」をもとにした地震の研究成果に関するインタビュー記事が講談社Bluebacks「ブルーバックス探検隊が行く」に掲載されました.これも国内外の研究者とのご縁があり,色々と共同で取り組んだ,私一人ではできなった研究です.

このインタービュー記事のタイトルにある地震の「予知」というとホント???って疑いたくなるかもしれませんが,今回の私たちの研究成果,地震の「予測」に貢献できる成果かもしれない...の気持ちで暖かく読んでいただければと思います.

次は研究業績100を目指したいと思います!その前に年齢が50となるはずなので,その時に思うことを書くことができれば.

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