エバーグリーンとアイスクリーム
『寂しい』を飼い慣らす。
『寂しい』に依存する。
私は今までそうやって生きてきた。そうやってしか生きられなかったから。
きっとそのうち『寂しい』に食い潰されてしまうよ。
〝『寂しい』を君と分け合って溶け合って同じ人間になれたら〟
だなんて、考えるだけ無駄だよなあ。
くだらないことを考えながらベッドからぬるりと這いずり出てもこもこのパーカーを羽織る。
常温の水は冷たかった。
私の頬にも常温の水が流れた。冷たかった。
昨夜君をぶった。
君は怒らなかった。私はそれが不安で不満で泣きじゃくりたい気持ちでいっぱいだった。
アイスクリームが溶けて落ちた。
ねえ手を繋いでいてくれないとすぐに迷子になってしまうよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?