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『家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった』〜第3話途中まで、河合優実は天才

全くのノーアイデア、事前知識ゼロ。

Facebookで友人が第4話観て爆泣きみたいな投稿をしていたので、
「なに!?だったら観ねばならぬ」
と観始めることにした。

一応夏ドラマで目ぼしそうなものは録画はしていたのだけど、このドラマ「かぞかぞ」(って言うんですってね!それは調べた)は何故か2話と3話が録画されていなくて。
うん、これは困った。
と一瞬思ったが、
そうだ!こういう時のNHKプラスなのかもしれない、せっかく受信料を払っているのだから
とiPadにアプリを入れた。

第1話は来週には配信終了になっていた。セーフ。
(1話は録画してた。ということは、録画のない2話と3話も早く観ないと)

1話冒頭、黒サングラスに黒スーツの軍団が団地のエレベーターらしきところから出てくる。
一体これは何?
と思っていたら、普通のホームドラマみたいになった。

が、やっぱり普通のホームドラマではなかった。
どうやら関西が舞台なのか、河合優実が主役で女子高生なのだが、髪ボサボサ、終始眠そうというかダルそう。
そして、バリバリの関西弁が、めっちゃ上手っ。チョー自然。
ていうか、この岸本七実というずっと小ボケをかまして一人ボケ・ツッコミをずっとやっている。
このリズム感、ひょっとして河合優実って関西出身だった?
調べたら東京出身だった。なのにこのクオリティ。

控えめに言っても河合優実は天才。

母親ひとみ役が坂井真紀。
久しぶりじゃないですか?めっちゃ普通のおばちゃんぽくていいですね。

弟のダウン症の草太役が吉田葵。
オーディションで選ばれたらしいけれど、彼もすごく自然で素晴らしい。

父親耕助役が錦戸亮。
仏壇もあるし、どうやら亡くなっているらしいが、草太の手前「パパは東京で仕事」をしていることになっているらしい。
仏壇の遺影だけの登場かと思ったが、しばしば出てくる。

祖母の芳子役は最初病院のシーンで出てきた時に誰だろう?と思ったが、美保純だった。まだまだ若いけど、おばあちゃん役でもおかしくない歳なのか。

この家族がタイトルにもなっている主人公たち、七実の家族。
ダウン症の弟がいるだけで世間は大変ですね、七実ちゃん可愛そう、
みたいな扱いになるんだけど、まぁ実際リアルにそういう知り合いがいたら無邪気にそんな感想を持ってしまうのも事実。
だけど、七実をそんな世間の色眼鏡、固定概念をぶち壊す。
私の家族が不幸かどうかは私が決めることや。
確かにその通り。

そして、七実の家族の不幸(て言っちゃいけない)はこれだけでは終わらず、2話最後に母のひとみが突発性の大動脈解離になり、後遺症で下半身不随の車椅子生活になってしまう。

普通のドラマなら主人公の七実は結構どん底。
だけど、このドラマはひと味違う。
一度はそれぞれ落ち込むし、悲しむし、一緒に死のうかともなるが(それは当然ながら)、それでもそういう事実とちゃんと向き合ってあくまでも笑い飛ばして普通の生活をしようとする。
ような感じだと思うが、そんな具合にこれ以降も進むのか?
それはこの後観ないと分からないけれど。

セリフが関西弁ということもあって、自分的には感情移入しやすいし、
七実の頑張りを応援したい。

もう一度言うけど、河合優実はやっぱり天才。

<了>

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