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ドラマ『アンチヒーロー』最終回、面白かったで!

いやぁ最高でした『アンチヒーロー』最終回。

大袈裟でクサイ演技と権力は悪というベタな設定、それでも毎週日曜夜が楽しみなドラマは久しぶりでしたよ。

最初はそんなに期待していなかったんです。
VIVANTの制作スタッフだということだったので。

キャストがやたらと豪華で、海外ロケとかも行っちゃって、ガチ砂漠とか、あぁこのシーン撮りたかっただけなのかなぁみたいな。
制作側の独りよがりで回を追うごとに底が見えるというか脚本浅いというか。

いや悪口ではないです。
それなりにVIVANTも毎週文句いいながら見てましたけど、あれれ?みたいになってきたので、あのガッカリを味合わないように期待をあえてしていなかったんです。

そうしたらどうですか。
回を追うごとに今回は野村萬斎=伊達原検事正の演技がどんどんコミカルになっていくんです。
半沢直樹を観ているのかと思いましたよ(観てなかったけど)。
あれはきっと、撮影を重ねるにつれてスタッフも乗って来て、もっといっちゃいましょう!とかやってたのかな。

長谷川博己演じる明墨弁護士も、薄目でニヤリと笑うキメ顔がだんだんと大袈裟担ってきて、あんな弁護士いないよな、そもそも検事だった時とキャラ変わってないか?と思いました。
あれ、長谷川博己って演技へた?みたいに思うくらい。

あとね、木村佳乃演じる緑川検察官が初回のこれは何かあるか?という思わせぶり以降、だんだんと存在感がなくなっていって、このキャストで何もないとかある?と思っていたのですが、やはり最終回来ましたね。
そうですよね、やっぱりダークホースですよね。

最終回前の大島優子演じる白木が検事側に寝返ったのは、あれはブラフだと思ってました。
だって、そんな伏線全くなかったからむしろ明墨があえて逮捕されるという最後の禁じ手で直接対決なんかなぁと思っていたらその通り。
そう予想していた人も多かったみたいです。

それにしても、肝心の12年前の一家毒殺事件は結局真相は分からず仕舞いでしたが、まぁ志水が再審決まったからドラマの本筋としてはいいんですかね。

伊達原と明墨の直接対決の法廷シーンは、毒殺の鑑識偽装トリックの真相をセリフ中心で説明するところは解りにくかったかなぁ。

そして、あれだけ各所に根回しをして検察組織でのし上がってきた伊達原にしては簡単に偽装を暴かれ過ぎじゃないか?お前、そんな簡単にボロ出して認めちゃうの?と思いました。
もうひと暴れというか、ぐうの音も出ない感じの演出欲しかったかなぁと思いました。

でも、堀田真由の紫ノ宮弁護士と藤木直人演じる父親の倉田刑事部長の邂逅はよかったですし、緒方直人演じる死刑囚志水の釈放シーンで娘の沙耶と抱き合うシーンも泣けた。

オーラス、北村匠海の赤峰弁護士が明墨を面会に行き第1回と同じセリフを今度は赤峰が言うシーン、アンチヒーローが受け継がれたシーンが狙いはわかるけどちょっとどうかなと釈然とはしなかったです。
だって、明墨は明らかに証拠隠滅したって早々に認めているし、それを無実にして差し上げますって、いやこれは無理だしそうじゃないだろ、って。

どうしてあそこで2代目襲名シーンになったんだろうか。
ひょっとして、続編ある?
明墨はおそらく弁護士資格剥奪でしょ?
だったら今度は北村匠海編?
それは弱いかなぁ。
なんとな明墨には復帰してもらって、今度は違うテーマでアンチヒーローして欲しいかな。
お金以外の理由で、黒を白に捻じ曲げる弁護はそれなりに納得感がないと視聴者共感も得られないのでリスキーだとは思うけれど、
毎回、ゲスト犯人が出てきて、トリッキーなアイデアで無罪になるというのを観たいかな。
毎話独立で。

ということで帰ってきた日曜劇場枠というべきかドラマのTBS復活というべきか(実際、今のTBSのドラマ枠って少ないらしけど)、オリジナル脚本で頑張って欲しいですね。
日テレがオラオラで原作破壊を繰り返しているのを横目に。
そういえば、大谷への執拗な取材にフジテレビと一緒にドジャーズから資格剥奪されてましたね。
ナイス、ドジャーズ。
もうね、マスコミ、テレビ局が1番の時代は終わったと認識して欲しいです。
あくまでも単なるエンタメ提供組織なんだから。

という訳で、毎週楽しませてくれた『アンチヒーロー』最終回についてnoteしてみました。

<了>

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