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占いにおける「現在」の定義

過去現在未来で占う事はよくある。

ただこれは西洋系占術の背景を考えると点と点を繋ぐという考え方になり「今」を「現在」とするため、一瞬後には「現在」が「過去」になってしまうという矛盾に突き当たるようだ。

東洋系占術は根本が点ではなく流れを重要視する。
「現在」と言っても「今」ではなく「今きている流れの変わらない範囲」を意味する。

地図を想像して欲しい。
西洋系占術は街に視点を置いて、次の街までの道を読む事に長けていると思う。この街やこの道はという一つ一つに場所に視点が向けられるが故に、人が切り開いた土地の地図を見ている感覚に似ている。

東洋系占術は区切り無く続く一端を抜き出すため、区切りが曖昧でだいたいこの辺りから変化が始まるのだなと移り変わりを見る事に長けている。故に山のような未開の場所や動きをとめない川を見ている感覚に似ている。

東洋系占術ばかりやっている私はこれまで矛盾を感じた事がなかったが、この違いがあるので「現在」という定義は「点」から読み解く西洋系占術に於いて発生しやすいのだろう。

こう書くと、西洋系占術の「点」で物事を捉える方法が劣っているように思えるがそうでは無い。
ピンポイントで原因を明確にして突き詰めるという点において、東洋系占術よりも的を射る事も多々ある。

それぞれに得手不得手があるだけで優劣がある訳では無いし、どちらかの思想に偏らなくてはいけない決まりもないのだから、「現在」の定義づけで悩んだ際には矛盾が発生しない考え方を身につけておいて損は無いだろう。

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