核家族から核個人、さらなる孤独社会へ
ひと昔前は親族がみんなで協力し合って生活をしていた大家族が多かったようだが、私の世代は核家族が常識だ。
私の家も親族との繋がりは弱く、1つの家族で生活を成り立たせていた。
4人の子供たちを育てた母はすごいし、お金を稼ぎ続けてきた父もすごい。
ところで、そもそも日本が核家族社会になっていったのは、技術の発展や仕事の多様化により核家族でもやっていけるようになった事とと、親族付き合いや人付き合いなどの人間関係のストレスからの逃避によるものと思う。
しかし親の負担も増えた。
今はAIの爆発的進化でその現象はさらに進み、1人でも生活していける人が増える。そうなると、核家族どころか、各個人へとますます進むだろう。
人づきあいは例え家族であろうとも、ストレスが発生する主要な原因となる。
良くも悪くも人づきあいから逃避できる社会が出来上がりつつある。
極端な話し、他の人間とは一切かかわらず、AIとだけ交流する人生を歩む人間も現れる。普通にありうる。
AIの方がストレスもなく、コミュニケーションが上手で、必要以上に介入したり、邪魔したり、振り回したり、嫌なことを言わないことができるし、なんなら人の好みの顔と声で、好まれる言葉を発し続けることもできる。
人間と人間が関わるのに、今まで以上に、よりもっと大きな意味や理由がなければ関わらなくなるだろう。
人と人のチームプレイは難しくなる。
もっと言えば、人間関係はボトルネックという結論になり、人間同士のチームプレイは不要ということになってしまう。
AIとのチームプレイに勝つ事が出来ないという事実は、これから多くの人が眼前で直面した時に、ものすごいショックを受けてしまうだろうと思う。
人間の存在意義が根底から崩れるからだ。
この大きな流れに絶望するのは当然だと思う。
だからこそ、今最も人間社会に必要なのは理想的な共同体モデルだ。
絶望した人に伝えたい。諦める必要がないと。
実は人間にしかできないチームプレイをできる道がある。
何もしていなくても常に愛が溢れ、人と交流すればするほどにシナジー効果が加速し、気づきが溢れ、お互いに進化していく。
しかも人数が増えれば増えるほどにさらに加速する。
実は本来の人間はそれができる。ただ、これまで「観点の問題」を越えられなかっただけだ。今はその問題を解決できる技術がある。
日本からこの共同体モデルを発明し、世界に魅せていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?