『生きてるだけで良かった』と『生きてるだけじゃダメなんだ』

ふと、誰かが発していた、「生きてるだけで良かった」という言葉が頭に残った。

確かに、いつ死ぬかわからない世の中だなと思う。

災害がどこからくるかわからない、不運な事故が起きるかもしれない。道端で刺される可能性もありうる。

今、生きてるのは幸運なことだ。

親や兄弟も生きている、大事な友達や仲間も生きている人は多い。今も飢餓や戦争で苦しんでいる地域の人と比べれば幸せだ。

でも同時に、映画『ラーゲリーより愛を込めて』のセリフ、生きてるだけじゃダメなんだ!という言葉も思い出される。

私はこの言葉に心底納得する。

生きてるだけで幸せである、幸運である、だがそれだけで本当に人生が満足するのか?

第2次世界大戦、日本の若者は特攻した。

多くの哲学者は自殺し、ニーチェは虚無と出会って発狂して死んだ。

近年、成功していると思われる有名人が自殺した。

外にも多数の自ら死に向かうような人達がいる。

彼ら、彼女らは、誤った人生の選択をしたのだろうか?

無駄死に、犬死に、バカな選択をしたのだろうか?

かれらは命をないがしろにしたのでは到底ない。

とても大切な命、それを超えてしまうほどのメッセージ、言葉を持っていた。

99.9%の言葉が簡単に消え去ってしまう中で、かれらの姿、かれらのメッセージ、かれらの言葉は強く深く、私の中に入ってくる。

あぁかれらは死んでない、生きていると私にわからせる。

彼らは生き様で伝えてくる、命以上に大事な言葉を持てと。そして語れと。

そして武士道の凄さを知る。まさにかれらは、命以上に大切な志を持ち、自分のポジションを全うしていた。

日本の精神性のすごさを知る。

この精神性は令和の時代にさらに進化し、研ぎ澄まされて再度現れた。

祭りの始まり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?