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『複業を語る』その2:複業って何やっているの?

さて、企業内診断士の副業・複業の実態について語る、シリーズ『複業を語る』。今回も副業・複業の実態を赤裸々に語っていきたいと思います。

前回は、

「複業って、やっていいんだっけ」

という現状を、自分の経験等も交えながらお伝えしました。

今回は、「みんな、どんなことしているの」というテーマで、自分の場合、そして、他の人から聞いたお話を踏まえ、副業・複業の具体的内容について語りたいと思います。

そして、事前にちょっとだけ。本文、あくまでも「副業・複業としてのお仕事」を前提としていますので、独立している診断士がやっているようなお仕事については言及していません。また、「お仕事」ですので、額の多少にかかわらず、フィーが発生するものを前提としています。

1)企業の経営支援
中小企業診断士の王道とも言うべきお仕事ですね。自分も、数は少ないですが、パン屋さんの販路拡大、回転ずしの接客サービス改善等、いくつかのテーマでお仕事をさせて頂いています。ある程度、業界・業種に関する知識が必要だったり、きちんとしたアウトプット(改善提案)を出さないと行けなかったりしますので、それなりに知恵と時間を取られます。が、コンサルタントとしての経験を積むという意味でも、是非やりたい領域ですね。

2)補助金申請支援
経営支援の一環で、補助金申請の支援をやっている診断士も多いですね。というか、補助金申請支援だけやっている診断士が多いというのが実態ですかね。新型コロナの影響で経営環境が厳しい中、ある程度のフィーが期待できることもあり、本業としても取り組んでいる人も、数多いますね。
とっつきやすいのは、「小規模事業者持続化補助金」、補助金の額の大きさ・難易度の高さでいうなら、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」でしたね。最近の流行り(?)でいえば、「事業再構築補助金」もよく聞きます。

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支援レベルは、人によってバラバラです。経営者に成り代わって申請書を作製する人もいれば、経営者が書いた申請書を添削するにとどめる人もいます。

アウトプットも明確ですし、タスクもはっきりしているので、個人的には経験年数の浅い診断士にお勧めです。ただ、審査のハードルは結構高いですから、確実に取りに行こうとするとなると、それなりの知恵と稼働が必要と思います。

3)補助金審査員・事務局担当
細かい説明は割愛しますが、「〇○補助金の審査員・事務局を副業・複業としてやっている人」がいらっしゃいます。

審査員は、「補助金申請」で作成された申請書を、事務局が作成した審査基準に基づいて採点するお仕事です。特定の期間で審査を完了すればいいので、時間の自由度が効きますが、時々すさまじい量の申請書が、有無を言わさず送られてくることもあるようで、ほんとに自由度が高いのかは、少々疑問です・・ww。ただ、会社勤めの人にとっては、平日夜の時間を細切れに使えたり、場所を選ばずできたりするのは、ありがたいのではないかとも思います。

事務局は、補助金申請書や事業完了報告等を受け付けて、形式審査等をやるお仕事ですね。お休みの日などに都内某所に集まって、粛々と事務作業をこなしています。

どちらも、補助金申請に関する一定のノウハウがたまりますので、これから「補助金申請支援」やってみようかと思っている方が、その前段階としてやるのはお勧めです。ただし、審査員をやる場合、申請企業の支援を行うことは制限があったり、禁止されているケースもあります。それぞれの補助金のルールを調べてチャレンジすることをお勧めします。

なんて書いてたら、だんだん長くなってきましたね。今日はこの辺にして、続きはまた次回・・・。

ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。