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『複業を語る』外伝:ITベンダに勤務する診断士がやれる副業・複業って何?

さて、企業内診断士の副業・複業の実態について語る、シリーズ『複業を語る』。今回も副業・複業の実態を赤裸々に語っていきたいと思います。

今回は、ちょっと特異なテーマ、ITベンダに勤務する診断士が、『どんな副業・複業ならITベンダのノウハウを活かしてやれるのか?』そして、『それに必要なものは何か?』について、実体験をもとに書いていきたいと思います。

というのも、自分のようなITベンダに勤務する診断士が、日頃行っている業務は、「システムの要件定義、(画面・DB・帳票)設計・プログラミング、テスト、導入、保守・運用」なので、従来ある中小企業の支援とは、大きくかけ離れています。

そもそも、日本のITベンダが得意とする「ゼロからのシステム開発」という手段を、中小企業はほとんど取りません。また、取る予算も手間もありません。

診断士なりたての、ちょうど6年前の今頃は、「どんなことをやるとITベンダのノウハウが活かせる」のか、さっぱりわかりませんでした。特に、「診断士は自分(本業)の強みを活かさないとだめだよね」なんて、先輩診断士から言われると、「ITベンダに勤務する診断士の強み??知らんがな!!」とか思い、無駄に焦りました・・・笑。今は、いろいろ経験したこともあって、もうちょっと達観してます。

どんな副業・複業ならITベンダのノウハウを活かしてやれるのか?

自分の経験から言える、ITベンダのノウハウを活かしてやれたなと思う副業・複業は、現時点では、以下の三つですね。

1)ホームページを中心とした販促支援

中小企業においては、ホームページをまだ持っていない、また、持っていたとしても活用しきれていない企業が大半です。例えば、「既にあるホームページのアクセス解析をしながら、広告の掲出方法やページの構成を変更したり」、「新しくホームページを作成して、SEO対策を立てながらホームページを活用した商品の販促活動を一緒に考えたり」、といったように、会社のホームページを軸にしながら、どう活用してその会社や商品を売り込むのかという付加価値を提供するようなイメージです。

2)ITツールの組み合わせ検討支援

中小企業ですと、ITに関して言えば、パッケージやクラウドサービスを使って業務を遂行していることが大半です。ただ、単独での運用だと、パッケージの開発業者やサービス提供事業者の支援を受ければ、中小企業でも運用できるのですが、組み合わせると途端にハードルが上がります。
例えば、「これまで使ってきた会計ツールを使いながら、テレワーク環境を構築するために必要なことは何か」とか、「クライアントの業務量を考慮して、一番費用対効果の高いレジスター&販売管理ソフト&会計ソフトの組み合わせは何か」とか、そんなことを検討するイメージですね。

3)IT導入補助金・ものづくり補助金の申請支援

1)、2)の亜種ともいえますが(笑)、組み合わせの検討時に、補助金を活用して経費を削減するオプションがくっつく感じでしょうか?組み合わせ検討するついでに、補助金の申請も手伝ったるわ!!みたいなノリですかね?その方がコンサルフィーも捻出しやすいので、有難かったりもします。

一方で、ITベンダとして普段やっている、生産管理のパッケージソフト導入して生産ラインの改善、管理会計パッケージを入れての財務体質の強化、と言ったようなテーマは、あまり求められてはいないと感じました。

その程度のお話であれば、中小企業の方々は、ある程度は自分たちでやってしまうのですよね。また、求められたとしてソフトウェアの導入で終わってしまうため、継続性がなく面白味がないとも感じました。

いずれも、何かしらのITサービスを単独で導入するのではなく、「組み合わせ」て何かをする時の「最適(と思われる)解は何なのか?」を提案することが求められていると感じてます。

もちろん、この三つ以外にもあると思うのですが、今のところ自分は考えついておりません。

じゃあ、ITベンダのノウハウを活かしてやれる副業・複業に必要なものは何なのか?

を書こうと思ったのですが、すいません、ここまで書いてみたら、変に長くなってしまいました。そして、ここから先、もっと長くなりそうなことに、今、気がつきました。

ということで、一旦、筆をおきたいと思います。

あれ?だんだん、インチキ講談師みたいになってきた・・・・。

ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。