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『複業を語る』その14:インボイス登録してみた

さて、企業内診断士の副業・複業の実態について語る、シリーズ『複業を語る』。今回も副業・複業の実態を赤裸々に語っていきたいと思います。

今回は、話題の「インボイス制度適格請求書発行事業者」の登録を、自分でしてみました。この10月からの「インボイス制度」の運用を控え、副業やっている人は、登録しようかするまいか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

ただし、「インボイス制度」とはどんなものなのかを説明する気持ちは全くありません。それについては、こちら、プロの説明を聞いてください。

2023年10月1日から適格請求書等保存方式(インボイス制度)が導入!
~中小企業・小規模事業者が知っておくべきこと、準備しておくべきこと~

また、発行事業者の登録是非とかメリット・デメリットなどを論じるつもりも、毛頭ございません。その辺の話は、このあたりの税金の専門家の方々にお任せします。

適格請求書の発行事業者の登録をしないとどうなる?インボイス制度で必要な準備
インボイス制度はやばい?抜け道やメリットはないのか徹底解説

「登録するべきなのか、しなくてもいいのか」といったお話を聞くこともあります。自分の場合は、既にお取り引きさせて頂いている事業者さんから、「インボイス番号がないと発注できない」といわれていましたので、迷う必要は全くありませんでした。ある意味、ラッキーですね。そして、実際に自分でやってみました。

使ってみたのは、Freeeの「インボイス登録ナビ」です。
https://www.freee.co.jp/accounting/invoice-register/

そして、必要だったものは、以下の3点です。
1)サイトにアクセスするためのパソコン
2)マイナポータルアプリがインストールされているスマホ
3)マイナンバーカード

手順は以下の通りです。

1)Freeeの「インボイス登録ナビ」に氏名や住所、昨年の事業所得等を登録して、「申請書類」を作成する。
2)Freeeの「インボイス登録ナビ」で、「電子申請」をするのか、「郵送で申請」するのかを選択する(自分は「電子申請」を選択しました)。
3)マイナポータルアプリで、マイナポータルとe-Taxを関連づける。
4)Freeeにマイナンバーを登録する。
5)Freeeの電子申告・申請アプリを、スマホ(マイナポータルアプリがインストールされているスマホ)にインストールする。
6)1)で作成した「申請書類」を、Freeeの電子申告・申請アプリで、所轄の税務署に送付(電子申告)する。

終了~♪

これだけでした。時間は概ね、1時間弱。サラッと終わってしまいました。特に難しいことはなかったです。間違いやすいところもありませんでした。
すいません、なんの価値もないレポートになってしまいましたね。

3)は何のために必要なのか、最初はわかりませんでした。が、インボイスは税務署に対して申請するものなので、自分の電子申請ポータルから、e-taxを使ってインボイス情報を送るために、関連付けたのだと推察しました。

これまで「申請書類」と書いてましたが、「電子申請」を選択した自分の「目」には、「申請書類」は見えません。登録情報をもとに、申請用のいわゆるxmlファイルを、「インボイス登録ナビ」が作成し、そのまま税務署に送っているみたいですね。

2)で「郵送」を選ぶと、(おそらく)印刷用のPDFファイルを「インボイス登録ナビ」が作成してくれて、それを最寄りの税務署に郵送する・・・・そんな感じになるのではないでしょうか?

そして、発行された「インボイス番号」は、e-Taxの画面で確認できます。こんな書類がメールで送られてきます。

ちなみに、申告したのが、7月2日で、適格者番号が発行されたのが7月22日なので、正味20日間。それなりの日数がかかっています。

また、インボイス制度の運用が始まるのは10月からですが、10月以前に開始するお仕事でも、10月以降に請求が発生するものは、適格者番号を求められます。

もし、申請が必要な方がいらっしゃるのでしたら、早めに申請することをお勧めします。


ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。