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写真と詩

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leicaで撮影した写真と、その風景から感じた詩を載せています。
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#フィルム写真

自己紹介

はじめまして。makotoと申します。 Leicaで撮る写真に憧れてインスタを中心に活動しています。 この度、noteを始めることにしました。 noteでは写真について詳しくコメントしていこうと思います。 はじめてお会いする方に、簡単に自己紹介をさせていただきます。 プロフィールmakoto(まこと) 東京都生まれ。 leicaカメラを使い、モノクロ写真を中心に撮影を行う。 2019年からインスタグラム(@mactips2020)で写真発表を開始。 主な受賞 ジェットダ

「どこかのあなたへ」

「どこかのあなた」 * * 破れた想い あなたに伝えられなかったこと 宛名は無題のまま あの頃のあなたへの恋心 どこかに生きている 心がつないだ会話 今でも夕陽を見ると思い出す 形には残らないけど 僕の心を包んで止まない どこかのあなた 桜は見えていますか? もう春は届いていますか? 二人だけの咲く桜は 見ることはできないけど 気持ちだけは すれ違わないように 大人になってしまったけど 心だけはあの頃に戻れる 好きだと打ち明けるまで "Somewhere You" * * b

「太陽が飲まれていく」

「太陽が飲まれていく」 * * 冬の空が去って 目の前の太陽がゆっくりと 春の朝に飲まれていく 悔やまれることが寒さに残る 消えていく情熱 奇跡はいつまで続くの 泣いたり叫んだり 鏡に映る自分は何を語る? 月は白く浮かび上がる 先に君に気づいてほしかった 疑う気持ちは平凡 コントラスト薄めの毎日 経験でやり過ごす 君の横顔 思い出せない それは 冬の太陽が連れ去ってしまった "The sun is being swallowed up" * * the winter

雨が新宿を包む

空に君の名を呼ぶ 手のぬくもりを感じながら 優しを眺め、泣くのを抑える 勇気を見送って 新宿の雨を、人込みの中で 身体に浴びる雨は、まるで香水 力が抜けて、愛が通り過ぎる 一緒に居れば、夢が救ってくれたのに 君がいないだけで、混乱が絡まっていく 憂鬱は、鏡にどう映っている 隠れながら救いを求めて 写真を眺め、降りやまない雨を放っておく この街は刺激が多すぎる その分、駆け引きも覚えた いい訳が、真実になっていく 何かが始まっている 目の前の感情が、空が、星が 一

市橋織江 写真展「サマーアフターサマー」を観に行く

新宿北村写真機店ギャラリーで、「サマーアフターサマー」展、トークショーを拝見してきた。 市橋氏は誰もが「あ、見たことある!」CM中心に活動する有名な写真家。表現は「夏の生き生きした光を導く」どこから懐かしい曲が流れるような写真、そんな印象だ。 あらゆる生命の力強さ、希望に似た光景。それは決して対極の激しいコントラストで表現するのではなく「生きることは美しい」その一点表現に尽きる。当たり前だけど、僕らが目を背けがちな素直な表現である。その独特な感性は、どこか懐かしく、心の奥に忘

「春が来る前に」

▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃ 「春が来る前に」**悲しみがあるから春が来る春が来れば僕はどこかの始まりへ歩き出してしまうだろう春の暖かさがこの街を包む前に君を見ず振り向かず君が好きだった春僕が好きな冬何より大切な季節その速度を遅めていく僕は君に寄せた頬擦りむいた膝嬉し悲しい思いずっと忘れることは無いだろうまた春が来ても"Before Spring Comes"**because there is sorrowspring is comingwhen spring com

まだ小さなツリー

まだ小さなツリー ずいぶん君を知りすぎた 遠く、ただ埋もれてた 出会ったことで 手に触れて 魔法を見た 君が泣いて そして笑って 僕の心は震える まだ小さなクリスマス 冬の始まり おとぎ話 東京タワーを見て思う 少し、少し聖なる夜へ近づく 景色がくれた贈り物 ぬくもりを消さないよう 暖かい火を消さないよう 並木道もイルミネーションを連ねる 君も 僕も 雪が降る街を想像する そこに大きなクリスマスツリー まだ、聖なる夜は先だけど 今なら 君の気持ち、伝えられる気が

銀座という街

銀座という街 秋は不思議な季節 冬まで遠く、夏から遠い 街の雑踏も年末までゆっくり 銀座の街は大人の雰囲気 夢の欠片を探すには まだ陽は高い 向かい合わせの恋を 奏でるにはちょうどいい 初めての出会いみたいのように 街明かりが閃いて 銀座の和光が目印 迷いそうになっても ここで待ってる きっと 近すぎて見えないのかもしれない だけど 大人になって少し素直になった 話し足りないこと 忘れた恋 向かい合わせで話してみたくなる そんな街、銀

10月、新宿が終わっていく

新宿が終わっていく 10月も最後 街はいろいろなイベントがあり、 写真関連も多くの出会いがあった 寒さも日増しになって へそ出し女子も見かけなくなった 本当ならハロウィンで盛り上がるはず だけど、海外の不幸な事故 新宿もどこか静かな印象 いつか恐怖も不安も忘れてしまう それが悲しい現実 でも今だけは 静かに、祈りをささげよう Shinjuku is coming to an end october is also the last There a

もうすぐ10月が終わる

もうすぐ10月が終わる 忙しかった10月 いろんなことがあった 季節も速足になって急に冬になった カメラを構える機会が減った 仕方ないと言い訳を吐いた 少し前髪が伸びた 少ないチャンスでシャッターを切った 季節の風が 僕をどこかに連れて行ってくれないかな 君を失いたくないくせに 夕焼けを見届けたら カマキリが僕を笑っていた October is almost over busy october many things happened The seasons are

そのうち疲れて

そのうち疲れて 机でため息 残った仕事 言い訳を並べて 整理するほうが楽かな どこかで 張り上げた声 「僕に優しくしてくれ」 誰にもきっと届かない いつか街のどこかで きみに会っても 話すことが見つからない 君の好きだった小説の話をしようかな 僕が張り上げた声は 君がいるどこかの街に 届くかな 「君に優しくしてあげる」 きっと君に届かない そのうち僕は 疲れて眠るだろう get tired soon sigh at desk wor

誰かが叫んでいる

誰かが呼んでいる* * 帰り道、誰かの声がした 街にあふれる言葉 行き交い届く 僕は歌を口ずさむ あなたに会いたい 歌を歌いながら 花屋に並ぶ花たちに心躍る 僕もうれしくなる 花を買う勇気はないけど 気持ちだけ花を添えて ふと思う誰かの呼ぶ声は花たちからかな * * Someone is calling On the way home, I heard someone's voice Words overflowing in the city Come and go I si

夕陽が見たくなった

夕陽が見たくなった 自分が思ってるよりも 強い世界ではないし ひどい嘘も多い 生きてくことに投げやりにある 今日の夕陽なんて 終わりも始まりもなくて 君の涙も一緒で 僕の見えないところで 誰かに見られてる 月の光が届く前に 秘密の話をしよう 半分に切った月のほうが だいたい上手くいくよ 明日の希望なんて いつも滲んでぼやけてる だから何度も 夕陽が見たくなる 手に入れたものは 自由という名の偽もの せめて 夕陽だけは本物であってほしい

匿名の森

匿名の森 戻れない道 明日へ歩きづつけて 慣れない自分 貸される不自由 鈍感な感情 過ちの一つ 匿名なら 何にでもなれる 雪も降れば 雨にも仮せる 夢も現実との 境界線もあいまいになる 埃を払いながら 昔撮った写真を眺める あなたが言った言葉を思い出す 僕の知らない横顔も あの日の悲しみさえ 愛することができる 匿名の森へ ようこそ Anonymous forestThe way you can't go backWalk to tomorrowUnfamiliar s