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2022年2月10日(木)羽生選手が4Aを跳んだ人類史上歴史的な日。感動と驚嘆、見てはいけないものを見てしまった日。シリーズ外記事6

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人類の歴史に、輝かしい出来事が記録された日

素晴らしいことが起きました。北京オリンピックで羽生選手が4Aを跳びました!転倒はありましたが、それでもちゃんと4Aと「認定」されました!大変な出来事です!4Aです4A! 4回転アクセルです!

テレビも大きく報道はしていましたが、そんなさっぱりした報道ではなく、もっともっと大騒ぎすべき出来事ではないかと思います。この4Aという技は、「今まで誰も出来なかった技」などという表面的表現では到底足りない「できるはずのない技」だからです。

以前、ネイサンチェン選手も宇野昌磨選手も口を揃えてこういってました。「4Aは人間には出来ないと思います。まだ5回転の方が可能性があると思います」と。そして今日ネイサンチェン選手はいみじくもこう言いました。「羽生選手は神の領域に到達している。歴史上最も偉大なスケーターだ」と。

羽生選手はそれをやってのけたのです。見てしまいました。ああ、とうとう見てはいけないものを見てしまいました💦私は素人ですが、それでも判る事はあります。あれは見てはいけないものでした。人間にできるはずのない事を、やってしまったんです。あの瞬間、羽生選手は確実に、神の領域に足を踏み入れていたと思います。

実は私は、フィギュアスケートが好き

フィギュア、好きなんです。「研究」のような形で見るようになったのは、ソチで浅田真央選手のフリーを見て大感動してからです。鳥肌立ちました。そして浅田選手のソチのフリーは、「伝説」になりました。その時同時に、羽生選手は19歳で金メダル取りました。

でも、よく思い出してみると「研究」のように見るようになったのは、ソチオリンピックからですが、その前からフィギュアは好きでした。印象的な思い出としては、中学生の時に見た札幌オリンピックの「ジャネット・リン」選手です。銀盤の妖精と言われ、それはそれは美しい演技と姿でした。

そして長野オリンピックで、荒川静香選手を見ました。トリノで金メダルを獲った荒川選手も凄かったですが、私的には長野オリンピックの荒川選手が、衝撃的でした。中学生時代に見たジャネット・リン選手以来の感動的なフィギュアスケーターでした。

オリンピック2連覇のディック・バトン氏も言っていました。「フィギュアスケートは、お客さんを楽しませる<劇場>になっていなければならない。それができているのは、ジャネット・リンと羽生結弦だ」と。この意見に、実に賛成です。私はフィギュアスケートは「芸術」だと思っているので、バトン氏の<劇場>という表現と通じていると思っています。

「見てはいけないもの」を見てしまった日。  2022年2月10日

実は「見てはいけないもの」を見てしまったのは、羽生選手についても今日が初めてではありません。それは2021年12月26日フィギュア全日本男子フリーが行われた日です。

この日の事は、昨年12月29日に記事としてこのnoteに投稿しました。   その日の記事を、少々復習してみたいと思います。

羽生選手が4Aを飛んだ日
羽生選手が4A(4回転アクセル)をこの日、本当に飛んでしまいました。着氷が不完全だったとはいえ、羽生選手は4Aを飛び、ちゃんと転倒せずに着氷しました。この事、フィギュアの、というより人間の体育行為として、あり得ない、出来るはずのない事を羽生選手はやってのけてしまいました。

「見てはいけないものを見てしまった」感覚
この感覚、人間は一生に数回だけ経験するようです。が、私はつい最近、この「見てはいけないもの」を見てしまった感覚を持ちました。それは、10月1日、藤澤仁奈マリンバリサイタルでの出来事でした。記事にもしましたので、是非読んでみてください。

藤澤仁奈さんの演奏は素晴らしかったです。「見てはいけないものを見てしまった」という感覚に襲われました。そして12月26日、羽生選手の4Aを見て、同じ感覚に襲われたのでした。共通点は「人間には出来るはずのない事をやってのけている」という感覚です。

藤澤仁奈さんの演奏は、人間離れしていました。演奏会の帰りがけのアンケート用紙に、私は「仁奈さん、人間の領域から離れて、神の領域に足を踏み入れていますね」みたいな事を書いた記憶があります。羽生選手の4Aも、「羽生選手、人間の領域から離れて、神の領域に足を踏み入れていますね」という感想を持ちました。やはり羽生選手は、人間の領域を逸脱し始めているのではないでしょうか。もはや、神の領域に足を踏み入れているような・・・

フィギュアと音楽の関係

私は作曲屋ですが、先ほどフィギュアを「研究」しているかのような事を、お話ししましたが、スポーツの演技で音楽を使用する際には、テンポや拍子が人間の身体の動きにシンクロしないと上手くいかないという法則に気づきました。

実は若い頃、新体操の音楽を、頼まれて書いている時期があったのですが、演者の身体の動きが、音楽の拍子や速度に大きく左右されることに気づき、スポーツの付随音楽は、それを充分考慮して書かれなければいけないと思うようになりました。フィギュアも正にそうだと思います。

という訳で、私は作曲屋ですが、私がフィギュアスケートに大きな関心がある事は、単に趣味というよりは、音楽と関係しているから、という理由も大きいですね。

まとまりのない文章で終わってしまうようですが、羽生結弦選手、素晴らしいです。もしもこの記事を読んでくださるような事になると、もっと嬉しいです。私の音楽作品「天照」が、羽生選手のお手元に届いていれば、さらに嬉しいです。

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