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ウクライナ侵攻に想うこと 2

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そうなのかな?

アメリカの思惑に疑問を持つ私

バイデン大統領は、テレビではいろいろ言っていますし、対策めいた事を、様々実行に移している、ように見えます。おそらくは「何かしているように見える」事が、バイデン大統領にとっては大切な事なのでしょう。実質的には、アメリカの実行で、ウクライナの人々が救われる事はないようですが。

そしてバイデン大統領は、ハッキリとこう言っています。「派兵はしない」と。これはいったい何を意味するのでしょうか。私が思いますのにこれは、決定的な軍事的一撃(最悪の場合は核攻撃)(核までいかなくても、ウクライナやアメリカに対する強力な軍事的攻撃)を、

ロシアの側から最初にやらせようとしているのではないか、というふうに見える事です。プーチン大統領が、もはや正気を失っているかのような行動をとっている事は、世界中の誰から見ても明らかです。当然、バイデン大統領もその事を知っています。だとすると、バイデン大統領の考えは、

「プーチン大統領に、もう後戻りできない決定的な最初の一撃をやらせ、世界の誰もが<プーチン許すまじ!>となった事を見計らって、世界の後押しを受けて、アメリカが戦争阻止に乗り出す」というタイミングを待っているように見えてしまうんです。

実際アメリカは、かつて、似たような状況になった際それを実行しました。太平洋戦争勃発の時、これをやったのです。

アメリカは真珠湾攻撃を知っていた

第2次世界大戦が勃発し、欧州諸国はドイツと戦争状態に入っていました。この時日本はまだ参戦しておらず、アメリカも参戦していませんでした。が、アメリカは欧州諸国に参戦するようせかされていました。しかしアメリカ国民がそれを望んでおらず、アメリカは二の足を踏んでいました。

日本はアメリカとの戦争状態に入る準備を進めていました。そして宣戦布告をした上で、ハワイの真珠湾を攻撃しようとしていました。日本はアメリカに防衛体制を敷かせないため、表向きはアメリカとの外交交渉を重ねていました。そして宣戦布告の暗号電文をワシントンの日本大使館に送りました。

しかしこの暗号電文は、アメリカに傍受され、大統領はこの内容を把握していました。攻撃開始が12月8日(日本時間)の早朝、ハワイ真珠湾だと、あらかじめ知っていたんです。しかし大統領は「日本からの第一撃を望む」として、現地部隊にも攻撃開始を知らせずに日本からの攻撃を待ちました。

そしてワシントンの日本大使館では、暗号電文を英訳してタイプ打ちをするのに、大失態を犯しました。英訳タイプ打ちを、専門家を使わず、大使館員だけで行ったのです。日本人大使館員の作業は、時間がかかりすぎ、結果、宣戦布告文書をワシントンの米国務省に届けるのが攻撃開始の前ではなく、攻撃開始の後になってしまいました。

ワシントンの日本大使館は、大馬鹿をやらかしたんです。攻撃開始してから宣戦布告をするなど、国として非常に恥ずかしい事をしてしまったんです。これには、アメリカの外交官はもとより、アメリカ国民全体が、日本の卑怯さに呆れかえり、一気に「日本許すまじっ!」となったのでした。

アメリカ大統領は、日本からの先制攻撃を望んではいましたが、まさか宣戦布告の文書が、攻撃開始より遅れるとは予想していなかったはずです。この文書の遅れは、アメリカ国民が「日本討つべし!」となるのに充分でした。更に、日本から第一撃を受ける、という大統領の思惑通りになりこの真珠湾への第一撃によりアメリカ国民は一気に「日本討つべし!」になりました。

こうしてアメリカは、議会でも堂々と「日本討つべし!」と言う事ができ、太平洋戦争が勃発する事になったのでした。ちなみに真珠湾攻撃の際、当初の最優先攻撃目標であったアメリカ空母は、真珠湾に1隻もおらず、日本は最優先攻撃目標を、1隻も仕留められないまま真珠湾を後にしたのでした。

とにかく日本は、最初にアメリカの空母をなくしたかったのです。空母さえなければ、日本が欲しがって侵攻していた南方資源地帯に、アメリカの空母がやってくることがなくなるからです。ところがこの空母を1隻も仕留められなかった事は、後々のアメリカの大攻勢を止めることができない要因となりました。

というわけで

「日本人は卑怯者」というイメージが、アメリカ国民の間に出来上がり、さらに「真珠湾を忘れるな!」というスローガンがアメリカ全土に広まり、国民の声の後押しを得て、アメリカは国民の気持ちに何の支障もない状態で、戦争に突入する事ができたのです。

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今回のアメリカの態度、どこか似てませんか?

アメリカというのはそういう国です。軍事侵攻する場合は「大義名分」が欲しいのです。それさえ整ったら、世界一の軍事力を持って、どこの国に対しても、容赦なく圧倒的戦力差を見せつけるように、侵攻します。

だからロシアが、今までにない大規模で決定的な攻撃を始めるのを、待っているように見えます。だから、東欧に軍を派遣し、突入準備だけはさせておきながら、「派兵はしない」とか言ってるんです。

つまり、アメリカが考えているのは、あくまでこの戦争終了後、アメリカ自身がいかに世界に影響力を行使できるようになるかという、自国の利益だけであり、だからこそ、今、危機に直面しているウクライナの女性、子供の命などには、何の関心もないのです。

むしろ、女性や子供がたくさん犠牲になってくれれば、世界の矛先がロシアのプーチン大統領に向く事になり、アメリカには都合がいいんです。だからアメリカは、泣き叫ぶウクライナ市民を助けようとしないんだと思います。

アメリカの態度、やはりオーベルシュタインに 似ています

参謀長オーベルシュタインはこう言ったのです。「お待ちください、閣下。いっそこの虐殺を、ブラウンシュバイク公にやらせるのです。そしてその映像を帝国全土に中継するのです」市民の犠牲を気にしない、このオーベルシュタインの態度、今のアメリカと似ていると思うのは、私だけでしょうか?

バイデン大統領は、自分の手を汚さず、アメリカの兵士も犠牲にせずに、プーチンをこの世から葬ることができます。

そうなのかな? 

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