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ロシアの首都モスクワで行われた対独戦勝記念日にプーチン大統領が語ったこととは

ロシアは5月9日、第二次世界大戦のナチス・ドイツ敗北から77周年を迎え、ロシアの象徴である赤の広場で最大11,000人の軍隊が行進を行った。

この戦争はロシアでは大祖国戦争と呼ばれ、5月9日はロシアで最も大切とされている祝日の一つである。

ロシアのウクライナにおける軍事作戦は、「侵略者に対する先制攻撃である」とプーチン大統領は9日にモスクワの赤の広場で行われた対独戦勝記念日パレードの演説で述べた。

プーチン大統領は演説の中で、第二次世界大戦中のソ連国民の功績を称えるだけでなく、ロシアとウクライナの間で続く紛争の理由について語った。


 
「ロシアが軍事行動しなければならなかったのは、東部ドンバス地域に対する大規模な攻撃が計画されていたからだ」とプーチン大統領は述べた。

「NATO諸国から最新鋭の武器が定期的に届けられ、危険は日々増していた」と付け加えた。

「ロシアは侵略に対して先制的な反撃を行った。これは主権があり、強く独立した国による強制的で時宜を得た唯一の正しい決断だった」と、軍事作戦の開始について述べた。

また、昨年末にロシアがアメリカと安全保障に関する対話を試みたが、実を結ばなかったことを想起させた。

「NATO諸国は我々の意見を聞こうとしなかった。彼らは全く異なる計画を抱いており、我々はそれを見ていた」と述べた。

「ウクライナ東部ドンバスでの非人道的な作戦とクリミア半島を含む我々の歴史的土地への侵攻」の準備が公然と行われていたとプーチン大統領は言う。

また、ウクライナは核戦力の回復計画も発表したという。

プーチン大統領は2月24日に「特別軍事作戦」を発表し、ロシアは1940年から1941年のソ連指導部の過ちを繰り返してはならないと述べた。

当時、ソ連はナチスドイツを刺激しないように、「差し迫った攻撃から身を守るための準備を控えたり、先延ばしにしたりした」とプーチン大統領は指摘した。

その結果、その瞬間が失われ、侵略に対抗する準備ができなかったとプーチン大統領は続けた。

「大祖国戦争に先立ち、侵略者をなだめる試みは、わが国民に高い犠牲を強いる過ちであったことが証明された。われわれはこの過ちを二度繰り返さない。2度目はない。そうする権利はない」と強く語った。

引用記事:RT


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