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3. The Psychology of Money - お金にまつわる心理学

0. はじめに

どうも、まこまこです。

今回は Morgan Housel著のThe Psychology of Moneyについてを書こうと思います。

この本を読もうと思った理由は、簡単に言うと個人レベルの資金管理に興味を持ったから。もう少し掘り下げた理由はずっと理系の勉強をし続けて、大人になり始めてお金の事をよく考える様になり、生産性や資金管理など習ってこなかった分野を覗いてみたかったからです。

1. 概要

まずこの本を読み始めるにあたって、著者は前提として良い資金管理は学歴や賢さなどとは関係なく、個人の行動や振る舞いから起因するもの、と始めます。

そう考えたときに資金管理はルールや定理に基づいたものではなく、心理学(行動や振る舞い)で説明ができ、計20個のお金にまつわる心理学を解説する内容となっています。

この記事では紹介されたchaptersの中から3つほど、個人的に好きなコンセプトを紹介させていただきます。

2. Wealth is what you don't see (富とは見えないもの)

基本的に、人は他人がどのブランドの鞄や車を持ってるか、など目に見える物で他人の裕福さを計りがちですが、これは全く逆の考え方で新鮮でした。

例えば、1000万円の車を運転してる人を見て『あ、あの人お金持ちそうだな』という印象を抱くかもしれません。でも1000万円の車を持ってるひとは、車を買う前よりも1000万円分お金がないのです。

財産=使っていない分の所得、と考えるとなぜ資金管理は心理学で説明ができるか、なんとなく分かると思います。

個人的な例で置き換えると、仕事前のスタバのコーヒーや、少し疲れた日についつい自分に甘くなって頼んじゃうUber eatsなど、小さな出費を考え直すきっかけをくれたコンセプトでした。

3. Save money と Reasonable(妥当性) > Rational(合理性)

続けて、Morganさんはどうやってお金を貯めるか、について解説します。

要点から始めると、お金を貯めるのに大事なのは収入額に関わらず、貯蓄率が大事、と言う事です。
これはまあ当たり前のことを言ってるだけなのですが、大事なのその理由、貯蓄率の式を考えた時に、収入よりも支出の方が自分のコントロール下にあるからです。スタバやUber eatsなどの例を挙げたのは、自分の支出を見直した時に、一番簡単に減らせるのが外食費だったからです。

とはいえ、極端に厳しく支出を減らして、コーヒーや毎日の小さな楽しみを取ってしまっては、辛いし長続きもしません。そこでReasonable(妥当性) > Rational(合理性)のコンセプトが登場します。簡単に言うと、自分に厳しすぎない様する事で、長期的に維持できる習慣が出来る、と言う事です。

またコーヒーで例えさせてもらうと、毎朝のコーヒーは必須(僕も含め)だけど毎朝ラテを買う必要はないかもしれません。ドリップはラテの半額以下だし、自分で作ったらもっと安いでしょう。

4. Freedom

1950年と2019年の平均的なアメリカ人を比べると、2019年の方が取得は高く、家も大きく、インターネットの普及などでとても便利になりました。しかし、2つの年の幸福感を比べると、さほど差はないらしいです。

Morganさんによると、幸福感が1950年から2019年にかけて増えてない理由は個人が自由に過ごせる時間が増えていないから、だそうです。

お金の本質的価値は時間をコントロールできることにあります。例えば、少しの貯金があれば風邪などを引いた時に休めるし、数ヶ月ほどの生活費を貯金してれば好きな仕事先に就職するまで少し時間をかける事も出来ます。

特に旅行や車など、貯金する目的がなくても、休みや就職先などの選択肢を増やせる柔軟性のために、貯金することをMorganさんはおすすめしてます。

5. 最後に

他にも株や投資など、面白いコンセプトが多い本ですので、もし興味が湧いたら是非読んでみて下さい。

最後まで読んでもらってありがとうございます。

もし興味が湧いたらこちらから日本語訳版をチェックしてみて下さい。


まこまこ

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