介良事件 昭和の未解決UFO事件

1970年代は、オカルトやUFOなどが話題となっていた時代である。

そんな中の1972年8月、高知県高知市東部の介良けら地区で、後に「介良事件」とよばれることになる謎のUFO遭遇事件が起きた。

事件の中心人物は当時の地元の中学生数人だ。  

ある日の夕方、一人の中学生の少年が田んぼの道を歩いていた時、田んぼの真ん中地上1メートル程のところを浮遊している銀色の灰皿のような物体を目撃した。気になった少年は翌日、友達数人を引き連れて昨日の現場の田んぼに向かった。田んぼに着くと、田んぼの真ん中に銀色の灰皿のような奇妙な物体が落ちていた。少年たちは恐る恐る物体に近づいた。近くで見てみると、その物体の中で何かピカピカと光っていた。大きな石を投げたりしてはみたが反応は全くない。そんな中、一人の少年がその物体を袋に詰めて、家に持ち帰った。

そしてここから奇妙なことが起こりだす。

家に持ち帰った少年はその物体を詳しく調べようと思い、一旦タンスにしまうことにした。ところが翌日、しまっておいた筈の物体はタンスから姿を消しおり、空の袋だけがタンスに残っていた。その翌日、また田んぼに銀色の物体が落ちているのを発見した。物体は元の落ちていた場所の田んぼに戻っていたのだ。

再び友人と共にその物体を確保し、調査の為に分解しょうとしたり、ヤカンで水を中に入れてみたり実験をした。しかし作りは頑丈で傷はつかずヤカンの水も全て飲み込んでしまった。

少年達はそれから、その物体を捕まえては逃げられるということを何度も繰り返し、結局最後は見つからなくなってしまった。この事件はテレビなどマスコミにも取り上げられ、多くの専門家によって調査された。しかし、やはりというか真相はわからず今も未解決のままだ。

後に少年達に会って調査した文豪の遠藤周作は子供達に嘘をついてる様子がまったくなかったと後に記している。超常現象研究科の志水一夫は少年達にインタビューをとっている。その際に少年二人が物体の大きさをめぐって真剣に言い争っているのを見て、口裏を合わせてないところを見ると、本当に何かあったんだなと思ったと語っている。 

直接未確認飛行物体に人間が触れたとされるこの奇妙な介良事件は、今も謎のままである。



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