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テレワークやってみた

なんだか、YouTube のタイトルみたいだけど、3月からテレワークをやっている。もう二週間になるし、どうも月末まではこのペースになりそう。実際やってみての良し悪し、工夫点、感想など、少し記録しておこうと思う。

経緯
ITベンダーに勤務しているので、元々テレワーク向きの仕事ではあります。自社全体も夏のオリンピックに向けて、働き方改革の一つとしてテレワークの準備をしていましたし、自分自身も客先で仕事をすることが多く、会社の自席には半分も行ってない状態ではありました。また、PC環境も自社の仮想PCを使っており、どこからでもシンクライアント端末でログインして使う、というテレワーク対応状態になっていました(これを進めたのは、セキュリティの理由が大きいのですが)。しかし、ほぼ完全にテレワーク(=自宅)になった理由は、客先が外来者を入れなくなったことが大きいです。愛知県の製造業のお客さまなので、大きな工場や本社地区には何千人も人がいて、その人達を守るために外来者を厳しく制限しています。WebEx や Zoom などのネット会議で済むなら(少々やり難くても)、それで対応せよとのことです。まあ、今の状態だと客先で感染者が出ると、拠点全体の消毒とか、しばらく営業停止とか、半端ない迷惑がかかりますので。
自社側は「基本出張不可だけど、やむを得ない場合(営業とか)は許可」という状況ですので、やはり行き先の制限が強い。それも場所によって色々で、愛知県のお客様はかなり敏感ですが、関東のお客様は割とのんびり。企業カラーが出ますね。
私は、厳し目のお客様対応なので、客先には入れない。となると、会社の自席にいても、自宅にいても、出来ることはあまり変わらないのです。元々、チームのメンバは遠隔にいることが多く、客先常駐だったり東京勤務だったりという状態で、それを Zoom や Teams, redmine で繋いで仕事をしていました。なので、この際自宅勤務に切り替えてみました。

実態
通勤時間は短い方だったのですが、「ゼロ」になるというインパクトは大きいです。時間短縮は半端ないです。また、電車に乗らないので、感染リスクも最小限。これならお客様への迷惑を、最小限にした活動が可能と思います。
また、今までは直接出向くのを当たり前としていたお客様が、ネット会議の準備を率先してやってくれます。こちらは準備していたものの、お客様が「やっぱり直接あって話しましょう」というときが多かったのですが、これも解消の方向。傾向としては、とても良い方向性です。
勤務時間内の移動時間もゼロなので、100%実質的な業務に充てられます。あちこち移動していた自分の様な動きだと、これも結構有効です。次々連続でネット会議を突っ込まれても、移動時間はゼロなので調整が楽です。一日でこんなにあれこれ対応できるんだ、と思うことしきりです。
また、メンバの人選も予定の調整も、グッと楽になりました。関係ありそうなメンバはいつでも呼んで、途中で無駄な会議と思ったら抜けてもらうとか、生身の会議ではやり難いことが容易になっています。

課題
結局、あまり問題がないのです。自分は元々「既にテレワークっぽい仕事ぶり」だったからかも知れませんが、意外と馴染んでいる自分がいます。参考までに細かいことを言うと、以下の点になります。
1. 運動不足
 これは深刻です。一日の歩数が二桁だったりします。こんな状態が続くと、絶対まずいです。昼休みを少し長く取って、雨以外の日は1時間ほど歩くようにしてます。雨の日対策として、室内で運動できる器具を買おうと思ってます。
2. ネット会議
 メンバによって違いがありますが、やはり慣れてない人が多いです。ツールの使い方はマニュアルや講習等若干あるのですが、ノウハウ的なものがなかなか付いて行きません。人数が多い時は名乗ってから発言とか、うるさい所に居たら基本マイクオフにしろとか、進行役を決めて話し終わったら「マイクお返しします」と言ったりとか。ITベンダーだからなのか、いつもツールを提供されて操作方法を少し教育するだけで、後は「現場で慣れて下さい」という感じになってます。まあ、そういうセンスもITベンダーの技術者ならちゃんと自分で磨け、と言われればその通りですが、会社全体の効率を考えると育成しても良いかなあと思いますが... それこそ、新人教育で叩き込んでくれるとか。
 それと、自社の問題ではありますが、シンクライアント端末でカメラを繋ぐことが今の所 出来なくて、音声と PC 画面の共有だけになっています。自社内は良いのですが、お客様側がカメラを用意しているのに、こちらが音声だけだと、ちょっと気が引けます。
3. 微妙なニュアンスの話
 今まで、顔を合わせてやっていた人事やら面談やらの話は、ネット会議ではやり難いです。相手のニュアンスが読み取れないし、返事がない場合考えているのか、よそ事をしているのか、マイクオフなだけ(これ以外に多い)なのか、など違う苦労もあります。ただ、通常電話で1対1で話せる相手なら、別にそうすれば良いだけなので、絶対出社が必須とも言えなさそう。今はそういう必要が無いのですが、教育とかは相手の理解度が見えないので、難しそうだなとは思います。

まとめ
職業上、テレワークがやりやすい自分たちがきっちりやって実績を作り、これから働き方が変わる人達に提案していくことが重要かと思います。当社はITベンダーですけど、元々通信システム会社でもあり、行かなくても仕事ができる仕組みの提供も業務のうちです。それを自社社員で実験するのも、重要なので。環境、ツールがテレワーク出来るようになっていた中、最後のひと押しを今回新型コロナウィルスがしてくれた、という風に感じています(直接会う方が、お客様に丁寧→迅速に実のある提案を進める)。

おまけ
トップの画像ですが、元々は「自宅で動画を見る人」というタイトルでした。でも、今 自分がテレワークしている時の様子にとても似ていたので、使いました。好きな飲み物を飲みながら、iPhone に付いてきたイヤホンマイクを使ってネット会議を私服でする、という絵です。

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