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困難を乗り越えなきゃ生きられませんか

仕事を選ぶとき、どのように選びましたか?

わたしは、自分の苦手なことを克服するために必要な

”修行”

として仕事を選びました。
社会で生きていくには何かが欠落した人間だと、ある時期から思っていたので。

わたしは小さい頃から、誰かと会話をすることが極端に苦手でした。
おそらく、家族以外のだれとも打ち解けて話をすることはできなかったと思います。

将来の職業選択に直面していた大学3年生の頃のわたしは、このままでは社会に出ることは出来ないだろうと、あえて苦手なコミュニケーションの修行をするような職を選びました。

店頭で接客する販売職です。

会話を全く出来ないのに接客業。。。
いま考えると、なんてスパルタな選択なんだと思います。

実際、就職してからの数年間、たくさんの努力を要しました。

笑顔の練習
話しかける練習
雑談の練習
わかりやすい説明の練習・・・

話すためのスキルを身につけようと、たくさんの本を読み、それを実践し、必死で努力しました。売るための練習をする前段階としての、話す練習です。

8年間続けた接客業のおかげで、話すスキルは少しだけレベルアップしました。今でも話すことは苦手だけど、必要最低限の会話は出来るようになりました。それは良いことなのだけれども、でも、自分らしい何かをそこで封印してしまったようにも思います。自分が見えなくなったというか。

どうしてわたしは、社会に出るには何かを克服する必要があると思い込んだのでしょうね。もっと、自分の得意なことを活かす道だってあったでしょうに。

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podcast「となりの雑談」をよく聞いています。
ある回に、「困難乗り越え物語」というワードが出てきて、はっとしました。

あれ?
わたしの人生には、困難を乗り越える設定しか存在しないよ。

 苦手なことは克服する
 苦手なことでも工夫して取り組む
 将来のためにいまをがんばる
 将来のためにいまを我慢する

そうしないと生きていけないんでしょう?
それ以外の生き方があるの?
それで生きていけるの?

あまりに衝撃的で、しばらくのあいだはそのことばかりが頭を占めていました。


ここ5年くらいの間、
わたしの価値観がめまぐるしく変わっています。

価値観の変わるような出会いが多くあります。
本、ラジオ、podcast、そして、人との出会い。

変わっていくわたしを、楽しんでいる日々。

そんな日々を過ごせることが、幸せです。


いまのわたしが仕事を選ぶとしたら、
苦手なことを選ぶのでは無く、自分の得意なことをベースに考えると思います。

自分の得意なことをすればいいんだよと、自分に声をかけると
こころがぽおっと暖かくなるのを感じます。

ほっとします。
こころがわたしの道しるべ。



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