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ひと/小野寺史宜【Drop of words】
こんにちは!年収400万円くんです。
【Drop of words】今回紹介するのはこちらの作品です。
①Drop of wordsとは?
Drop of wordsは「言葉の雫」。
このマガジンでは小説を中心に本の中から、ボクの好みで「これは素晴らしい言葉だなぁ」と感じた文章を紹介します。
この世界には素敵な作家さんが数多くいらっしゃいます。
彼らによって紡ぎ出された言葉や文章が、心にぽとりと一雫落ち、じんわりとけていく。
心にとけた言葉や文章が、そっと背中を押してくれたり、ただただ寄り添ってくれたり、はたまたハッと気付かされたり。
そんな瞬間がボクは大好きで、読書が趣味になっています。
こんなに素敵な言葉を生み出す作家さんやその作品に、もっと社会の賞賛が向けられても良いのではないか?
そんな風に考えているボクが「魅力を世に伝えるために何か少しでも活動できないか?」と考え、このマガジンを創刊しました。
本文からの引用、ボクの読書感想をベースに記事を更新していく予定です。
人生を豊かにしてくれる「言葉の雫」を紹介していきますので、気になった作品はぜひ読んでみてくださいね。
※小説のストーリー紹介や考察ではなく、あくまで言葉の引用による紹介です。
②ひと【Drop of words】
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飛び抜けなくていい。生まれたての赤ん坊が食っても八十のじいさんばあさんが食ってもうまい。それでいいんだ。
僕はこのまま東京に住む。でもこれからも鳥取に帰ると思う。もう家はなくても、帰るという感覚にはなると思う。
親切な人は、いる。鳥取にも、銀座にも。新習志野にも、南砂町にも。
思う。あぁ。僕はこの人が好きなんだな。
人が生まれるのはいい。いらっしゃいませ。そう言いたくなる。
プラスが生まれたときよりマイナスが消えたときのほうが人はずっとうれしいんだってわかったよ。
先は大事。でも今も大事。先は見なければいけない。でも今も疎かにしたくない。だって僕は、生きてる。
大切なのはものじゃない。形がない何かでもない。人だ。人材に代わりはいても、人に代わりはいない。
③5行で感想文。
地方から上京し、ささいなきっかけから商店街で働くことになった一人の青年。
お店で働く温かな仲間たちに加え、家族や恋人、登場する様々な「ひと」と関わり合いながら、生きていく主人公の姿。
読み終わった後にはきっと、主人公の青年を応援したくなるはずです。
明日も生きてみよう、と心が穏やかになる一冊。
この物語自体がボク達にとって、温かく心に染みわたる「コロッケ」のような存在になるのかもしれません。
気になった方はぜひ、読んでみてくださいね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。最後までご覧頂きありがとうございました!
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