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気づけば友人が「コーチング」の人になっていて、私もうっかり足を踏み入れた話。

彼の名前は岡田裕介@YusukeOkada_07)。9年来の友人だ。

友人の岡田。背が高い

出会いは2013年、大学4年生の夏だった。

「日本を創り継ぐプロジェクト」という、デザイン思考を基盤とした合宿型ワークショップで同じチームになった。

チーム名は「初日だけ短パンズ」。隅々まで若い

5日間寝る間も惜しんでみっちり議論し合ったチームメンバーとは、社会人になってもたま〜に近況報告をし合っている。とくに岡田は同い年ということもあり、なんだかんだ2年に1回くらいフラッと会ってお茶をするような仲だ。

彼がインテリジェンス(現パーソル)ですばらしい営業成績を納めたのち、地元石川でスクール事業をはじめたときは、「あぁ、昔から教育に関心を持っていた岡田らしいな」と思いながら話を聞いていた。


様子が変わったのは2019年くらいのことだろうか。

「まこちゃん俺、コーチングはじめたわ」

上野の純喫茶でバナナジュースを飲みながら岡田はそう語った。彼は知らぬ間にプロコーチとなり、エグゼクティブ向けのコーチングを担うようになっていた。

「なんかちょっとうさんくさい方向にいったな」

正直なところ私はそう思ったし、本人にもそう伝えた。友人がいきなり「コーチングはじめたわ」と言ってきたら、きっとみなさんも同じように感じるだろう、多分。


しかしその1年後だ。

岡田が取締役としてオンラインコーチングスクール『THE COACH Academy』を立ち上げたというニュースが飛び込んできた。

一人のコーチとしてコーチングを生業にするのではなく、一人の経営者としてコーチングを広めるべくコミットしていると知り、岡田を怪しむ気持ちは自然と消え去った。うさんくさいって言ってごめん。


しかしこのときはまだ、 "私" とコーチングは無縁だった。


……すっかり前段が長くなったが、ようやく2022年の話に入ろう。

岡田という人間はいつもフラッと連絡をよこしてくる。

まこりーぬはん
お元気?
Twitterでの進撃は目撃しております
俺がやってるコーチングスクール、まこりーぬはん興味ある?

正直2年前は1ミリもコーチングに興味を持たなかった。しかしこの2年の間に、私は本業でマネージャーとなり、副業で取材ライターになっていた。いずれも対人コミュニケーション力が問われるものであり、「コーチングを学んだらなんか得るものがあるかもしれない」と思った。実に安易な発想だ。

しかもちょっぴり友人割を適用してくれるという話だったので(小声)、私はわりと軽い気持ちで『THE COACH Academy』の基礎・応用コースを受けることにした。


ここから先は、「THE COACH Academyの感想を岡田にシェアするランチ会」における会話をもとに、私とコーチングとの関わりを綴っていこうと思う。コーチングの魅力だけではなく、コーチングが孕むリスクにまで踏み込み、ざっくばらんに話した内容だ。

まこりーぬ:基礎コースで印象に残ったことは大きく2つ。1つは、初日の初っ端に「正解を探すこと・原因分析・論理的思考、これらをぜんぶ手放してください」って言われたこと。マネジメントや取材におけるコミュニケーションと真逆過ぎて、「あぁ自分詰んだわ」と思ったね(笑)。

岡田:まこちゃんは感覚より思考が優位だから(笑)。論理的思考は不要ってわけじゃないんだけど、ふだんのコミュニケーションとはモードを切り替えてほしくて、意図的にそう伝えている感じだね。

「この場には正解がある」という前提にたってしまうと、どこか「正解を探さなきゃ」という緊張感が走る。一方で「この場に正解はない」という前提にたてば、安心して話ができるようになる。脳科学的にも、安心安全な場だと結果的に創造性が高まったり、行動が促進されたりするってのが証明されてきてるんだよね。

まこりーぬ:THE COACHにおけるコーチングの定義は "気づきと行動が生まれるプロセス" だもんね。私はもともとコーチングを「頭のなかを整理してあげるようなもの」だと思っていたんだけど、いざ実践してみると「相手をありのままに受け入れていけば(整理なんてしてあげなくても)勝手に気づいていくものなんだな」と感じたな。


まこりーぬ:もう1つ印象的だったのは、「THE COACH Academyという場そのものの心理的安全性が極めて高い」こと。

コーチングには「ありのままの相手を受け入れる」というマインドが求められるからこそ、THE COACH Academyは受講生をありのままに受け入れる空気の醸成がマジで徹底されてる。グループワークで失敗しても嫌な顔をする人なんて誰もいないし、どんな感想であってもみんな一生懸命耳を傾ける。「コーチングの場にはこういう空気が必要なんだな」と肌で感じることができたね。

ただ正直なところ、私はこの空気に対して強烈な違和感もあった。「ずっとこの空気に浸ってはいけない」と反射的に感じたんだよね。なんでも受け入れてもらえていると、自分を甘やかすことになるんじゃないかなって。

岡田:めっちゃ大事な観点だね。たしかにそのリスクあるんだわ。現代社会、とくにビジネスの場においては、自分のなかにある大切なものを大切にできていない人が多い。だからコーチングが広がっていくことはもちろん重要だと思ってる。

ただズレた方向に進んでしまうと、クライアントもコーチも甘えや怠けにつながったり、主観が強まって客観性が欠けてしまったりするんだよね。

まこりーぬ:主観が強まるってすごくわかるな。これは世間一般的な話だけど、「自分のビジョンは周りのみんなを笑顔にすることです!ぜひセッションしましょう!」みたいな感じでクライアントを募集してるコーチは昔から多いよね。そのコミュニケーションでクライアントがセッションをお願いしたいと思うかどうかが、客観的に考えられていない。

こういう主観的で抽象度の高い発信が溢れているから「コーチングってなんかうさんくさいな」と思われるんじゃないかな。

岡田:鋭すぎる(笑)。俺はね、すべては必要なプロセスだと捉えてる。「なんでも受け入れてもらえる環境に甘えちゃった」も、「主観的なアピールをしちゃった」もね。

どんな人にも、光と影がある。光だけでなく影も受け入れていくことで全体性が取り戻されて、その人らしい人生を生きやすくなる。晴ればかりだと地球は壊れちゃうけど、雨が降るから必要な循環が起きるわけだよね。だからネガティブな事態が起きても、点じゃなくて線で捉えたい。そういう気分です。

まこりーぬ:「すべては必要なプロセス」って、便利な言葉だな(笑)。


まこりーぬ:続く応用コースはコーチングを学ぶというより、自分がコーチングを受けているような感覚が強かったね。自分の光(ビジョン)や影(シャドウ)に徹底的に向き合うワークで、内省オタクとしてはとても楽しかった。

途中で「人間は自分のなかにたくさんの立入禁止エリアを作っている」っていう講義スライドが出てくるんだけど、私はそれにめちゃめちゃ心当たりがあって。生きやすくするために蓋をしてきた感情がたくさんあった。だから「えええいままで一生懸命おさえてきたのにそれ開けちゃうのおおお!?」って思ったよね(笑)。

岡田:シャドウという概念を知ると「蓋を開けなきゃ」っていう衝動が生まれると思うんだけど、無理に開けなくてもいいんだよ。まこちゃんの人生において開ける必要があるならば、 開けたくなるタイミングがきっとくる。そしたら、安心安全な場で開けたらいい。

まこりーぬ:抵抗はあるものの、「蓋を開けたい」「シャドウと向き合いたい」という気持ちは、実はすでにあるよ。自分のなかに隠してる弱さって、根深いからこそ他人もなかなか踏み込めない領域だと思ってる。よほど優れた上司やメンターに恵まれない限り、その弱みは見て見ぬ振りをされ続けて、もっともっと根深いものになっていく。

仮に自覚したとて弱さであることに変わりはないかもしれないけど、自分の弱さを自覚していない厚顔無恥な大人にはなりたくないんだよね。だから、しっかり向き合っておきたい。

岡田:シャドウは結局自分の立ち振る舞いに現れちゃうからね。自覚的であることはとても大事だと思う。


岡田:THE COACH Academyを通じていろんな気づきがあったようで嬉しいわ。ちなみにまこちゃんがプロコースを追加受講してさらにコーチングを学ぼうと思ったのって、どうして?

まこりーぬ:一番は、コーチングに対して好奇心が湧いているから、かな。毎日一生懸命生きていると、立ち止まって自分と対話する機会って想像以上にないんだよね。もし時間がとれたとしても、コーチングを知らなければシャドウまで向き合うことはないでしょう。だから純粋に "コーチングは必要なもの" だと思った。私にとっても、周りの人たちにとってもね。

それに、「人と関わり合うための新しい手段」を手に入れられるかもしれないと思ったの。私はいま取材という仕事を通じてカッコいい大人たちと広く関わる機会をもらっているけど、週末をいつも潰して原稿執筆に当てるような働き方はそんなに長く続けられないと思ってる。でもコーチングスキルを身につければ、もっと長く、まだまだ多くの人と関わり合えるかもしれないなって。そう思うとちょっとワクワクするんだよね。

岡田:なるほど。まこちゃんは将来エグゼクティブ向けのコーチをやってそうだね。プロコースはちょっと宿題も多くて大変だけど、がんばって!



ということで、最後はコーチングを学びたい&受けたいみなさまへガッツリ宣伝です

コーチングを学びたい方へ

『THE COACH Academy』は6〜7割はワークという非常に実践的なカリキュラムで、(岡田への忖度は抜きで)非常に満足度が高かったです!コミュニティ活動も活発で、講座時間外に受講生同士で相互セッションをやっている様子も印象的でした。

「興味あるけど悩むな……」という方がもしいらっしゃいましたら、私のクチコミでよければいくらでも垂れ流しますので気軽にお声がけください!

→ 『THE COACH Academy』


コーチングを受けてみたい方へ

なんとこのたび私も、僭越ながら、クライアントを募集させていただきます! 本気で向き合うためにほんのり有償となりますが、「ちょっとお試しで話してみたいよ〜」という方いらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!

対象:コーチングを受けてみたい方
内容:オンラインで月1回60分 × 5ヶ月間
料金:5,000円(1回1,000円 × 5回)
募集枠:3枠
連絡方法:Twitter DM(@makosaito214)にてご連絡ください!
※万が一たくさんご応募いただいた場合はお断りする可能性がございますので、予めご了承くださいませ(涙)

先輩コーチ曰く「まこりーぬさんは、バーで一緒にお酒を飲みながら楽しく話を聞いてくれそうな雰囲気出てます」とコメントいただけましたので、ぜひそのような気持ちで気軽にお声がけください(?)。

「ちょっと興味あるけど、そもそもコーチングってなにかもうちょっと知りたい」という方は、THE COACHのnoteもご覧くださいませ〜〜〜!

ひとまずは2022年の年末まで、THE COACH Academy のプロコースをしっかり走りきります。またそのときに総括でも。パワー!

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