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【Ask the Crystal Ball】水晶玉に聞いてみよう!

アメリカにいると、ウィットの効いたジョークのひとつやふたつ、スルッと出てくることが望まれる。ちょっと気の利いた一言とか雑談力は、アメリカ人が何系であれ(アジア系でも北欧系でも南米系でも)求められるようだ。

ある時、中国人女性の同僚が辞めることになり、その仕事を一部引き継ぐことになった。彼女から一通りの説明が終わったようにみえたが、どこか物足りない感じがしていた。

何かあるはずと思って「それで?」とその先を促してみたら、両手を広げて肩をすくめる分からないポーズ。

「誰が知ってるの?」と聞くと、「クリスタルボール」と彼女は言った。

「へ?(いやこの流れで水晶玉?)」と思っていると、隣のアジア系男子がクスッと笑った。

「?(私の頭の中には、何も浮かんでこない)」

「ほら、こうやって」と彼女は両手で見えないボールを目の前で撫でるように動かし始め「アナタには何が見える?」と聞いてきた。

「ブッ」と思わず吹き出してしまったのだけれど、何のことはない、“分からない”ってことらしい。

「アハハハッ、そういうこと?」と、聞いてみると、
「そう、そういうこと」と言われて、場がふわっと和んだ。

一緒に働けたら良かったんだけどな。

私も、いつか誰かに何かを聞かれた時に「Ask the Crystal Ball」って言おう!と思ってあたためているけれど、未だ使えるシチュエーションに遭遇したことはない。

◇◇◇

本文とは関係ないけれど、上の写真は以前、国立公園の端っこの誰もいなさそうな所に行った時のもの。

アメリカ人の品の良さそうなご婦人とそのお友達ふたりが一眼レフのカメラを首に下げてワイワイとおしゃべりをしていたところが一番眺めがよく、車を降りて近くに行ってみると、

「ココにおいて見てみるとまた更にいいわね!」と展望エリアの手すりに水晶玉を置いて、私にも見ろと言う。

いきなり仲間(笑)

うんうん、素敵!確かにキレイー!と一緒に見ていると、
「ほら、アナタも撮っていいわよ!」と言われて、携帯で撮ったもの。

私の大好きな写真の一つです♪

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