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独自研究メモ

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聖書を読んでて気づいたことや調べたこと、また教会の兄弟と議論したことのメモ。聖句引用は多くの場合は口語訳より。 ※思想や解釈には変化がありますが、いちいち過去の文章を訂正できない… もっと読む
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2018年5月の記事一覧

[メモ]エレミヤとダニエル(1)二種類の紀年法

https://note.mu/makojosiah/n/n4dd2b42a10d0

上記メモでは、メルキゼデク系の祭司の系譜があると考えた場合にその有力な候補としてエリヤとダニエルを挙げ、その間の時代を繋ぐ人々として、ナジル人の系譜である「レカブの子ヨナダブの家系」を発見した。

彼らと捕囚期の預言者エレミヤとの邂逅の場面がエレミヤ書に記されている。

"わたしはレカブびとの前に酒を満たし

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[メモ]メド=ペルシア連合の王名の対応(2)

今日の歴史学の見解によれば、アケメネス朝は以下のように王位が継承されたと一般的に考えられている。

【1.キュロス2世(クルシュ)】 BC550-529

家族
父 カンビュセス1世(カムボジヤ, アンシャン王)
母 マンダネ
母方祖父 アステュアゲス(メディア王)
妻 カッサンダネ
息子 カンビュセス2世(次代)、スメルディス(バルディヤ, 次々代)
娘 アトッサ、アルテュストネ(共にダレイオス

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[メモ]メド=ペルシア連合の王名の対応

キュロス王(キュロス2世)から聖書中で表舞台に現れるメド=ペルシア帝国(≒アケメネス朝ペルシア)の王名はマソラ本文(MT)と七十人訳(LXX)で若干の対応の違いがある。順番に見ていく。テオドチオン訳を(Th)で示す。七十人訳では、エズラ記に対応する文書が二つある。第1エズラ記を(LXX第1)、第2エズラ記を(LXX第2)で示す。

重大な違いを太字で示す。

【ダニエル書】

6:1 メディア人ダ

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