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独自研究メモ

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聖書を読んでて気づいたことや調べたこと、また教会の兄弟と議論したことのメモ。聖句引用は多くの場合は口語訳より。 ※思想や解釈には変化がありますが、いちいち過去の文章を訂正できない… もっと読む
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2018年3月の記事一覧

[メモ]士師記年代復元の難点

[パウロの年代証言]
"この民イスラエルの神は、わたしたちの先祖を選び、エジプトの地に滞在中、この民を大いなるものとし、み腕を高くさし上げて、彼らをその地から導き出された。そして約四十年にわたって、荒野で彼らをはぐくみ、カナンの地では七つの異民族を打ち滅ぼし、その地を彼らに譲り与えられた。それらのことが約四百五十年の年月にわたった。その後、神はさばき人たちをおつかわしになり、預言者サムエルの時に及

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[メモ]「柴の篇」と「復活」がどう関連してるのかわからない…

"ときに主の使は、しばの中の炎のうちに彼に現れた。彼が見ると、しばは火に燃えているのに、そのしばはなくならなかった。モーセは言った、「行ってこの大きな見ものを見、なぜしばが燃えてしまわないかを知ろう」。主は彼がきて見定めようとするのを見、神はしばの中から彼を呼んで、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼は「ここにいます」と言った。神は言われた、「ここに近づいてはいけない。足からくつを脱ぎなさい。あな

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七十人訳 ヨブ記 エピローグ

https://www.ellopos.net/elpenor/greek-texts/septuagint/chapter.asp?book=25&page=42

ヨブ記42章

13節
それで[ヨブ]には息子たち七名と娘たち三名が生まれた。

14節
そして彼はまず第一の[娘]をヘーメラ[Ημερα = 日]と呼び、また第二の[娘]をカシア[Κασια]と[呼び]、また第三の[娘]をアマルタ

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[メモ]イスラエル人の傍系(6)祭司王ヨバブ

ここまで、メルキゼデクの祭司位の継承過程について推論してきた。族長ヤコブとミディアンの祭司レウエルの間のおよそ100年間を埋めるのに適切な人物としてまず思いつくのはルベン、レビ、ユダ、ヨセフといったヤコブの子らである。また、ヤコブが右手で按手したエフライムもその候補であろう。しかしヨセフやエフライムも含めて、彼らが祭祀を執り行った記述はない。

一方で、一つ前のメモで触れていない、年代不明の、非ア

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[メモ]イスラエル人の傍系(5)メルキゼデク系の祭司②

非アロン系の祭司、つまりメルキゼデク系の祭司位が連続的に継承されるという仮定のもとで、その継承過程を推測すると以下のようになる。

非アロン系の祭司として
・確度の高い人物は太字
・確度が低い人物はそのまま
・根拠があまりないが誰かいなければ空位となる世代の重要人物としてリストに入れた人物は(括弧)
で示した。
AM(Anno Mundi)はアダムの誕生を元年とした時の暦。
年代計算で注意が必要な

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[メモ]イスラエル人の傍系(4)メルキゼデク系の祭司①

このメモの内容は
他人のこのまとめと内容が一部かぶります。これは良いまとめなので読みましょう。↓
https://togetter.com/li/680172

聖書中、非アロン系の祭司として最も高名な人物が、アブラハムを祝福した祭司王メルキゼデクである。

"その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。彼はアブラムを祝福して言った、「願わくは

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[メモ]イスラエル人の傍系(3)ミディアンの祭司イテロ

ミディアンの祭司イテロは、ミディアン人とレウエル系統のエドム人との子孫ではないかと前のメモで推測した。そして彼はケニ人とも呼ばれ、ケナズ系のエドム人とも近しい可能性がある。(前投稿参照)

"モーセのしゅうとであるケニびとの子孫はユダの人々と共に、しゅろの町からアラドに近いネゲブにあるユダの野に上ってきて、アマレクびとと共に住んだ。"
士師記 1:16

ネゲブはケナズ人の居住地であり

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[メモ]イスラエル人の傍系(2)カレブの家系

前のメモでイスラエルの傍系には

ハラン系統(ロトの子孫)
ナホル系統(アラム人)
ハガル系統(イシュマエル人)
ケトラ系統(ミディアン人など)
エサウ系統(エドム人)
があり、互いに姻戚関係などを持っていたことを復習した。

さて、イスラエルの民の中にも、特にケトラの子の子孫とエサウの子孫と近しい関係を持った(かもしれない)人物がいる。

ユダ族のヘツロンの子カレブである。

"ヘヅロンに生

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[メモ]イスラエル人の傍系(1)傍系リスト

[アブラハムの兄弟系統]
・ハランの系統 → ロト → モアブ人 and アンモン人
・ナホルの系統 ↓

"これらの事の後、ある人がアブラハムに告げて言った、「ミルカもまたあなたの兄弟ナホルに子どもを産みました。長男はウヅ、弟はブズ、次はアラムの父ケムエル、次はケセデ、ハゾ、ピルダシ、エデラフ、ベトエルです」。"
創世記 22:20-22

ナホルの系統が主にアラム人と呼ばれる人々と思われる。

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[メモ]ヤコブの子孫のエジプト寄留期間について

出エジプト記6章で
レビ(享年137歳)
ケハト(享年133歳)
アムラム(享年137歳)
モーセ

の四代が記されている。レビとケハトはヤコブのエジプト下りのリスト(創46)に含まれているので当時ケハトは生まれていたはず。

また、モーセは出エジプト時点で80歳であることが書かれている。(出7:7)

つまりこの系図を信じ、かつ系図に抜けがないとすると、ヤコブのエジプト下りから出エジプトまでの期

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[メモ]ヤコブらのエジプト下りの同行者・年齢など

https://www.ellopos.net/elpenor/physis/septuagint-genesis/46.asp

レアの子孫まで総数「33名」(創46:15)
リストを足していくと
族長6+4+6+3+7+4+3+1=34なので、カナンで死んだユダの子2人は除外し、ヤコブを総数に含めていると思われる(創46:8)。
レアは既に死没していたと思われる(創49:31)。また息子たちの

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