鬱病虐待サバイバーが自家焙煎コーヒーショップを開業するまで①
私は東京で小さな自家焙煎のカフェを経営している。余裕がある生活とは言えないが、街に根差し、私の焼いたコーヒーを美味しいと通ってくださる温かいお客様に囲まれながらもうすぐ31歳の誕生日を迎えようとしている。
正直自分が30年も生きるなんて思っても見なかった。今までの30年の人生は、ほとんどをうつ病と共に生き、数えきれないくらい自殺を試みた。
ドアノブ、スチールラック、窓枠、ベットフレーム、カウンターテーブルのフレーム。とにかく至る所に延長コードや麻紐をくくり付けてきた。
結