【朗読】ねがい星【ひとり声劇】
☆所要時間:2〜3分
☆人数 :1人用
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ボクの名前を呼んだのは
キミの声だっただろうか
窮屈(きゅうくつ)な囲いに背を向けて
絡みつく糸を振りほどくように
前へ 前へ
階段を駆け上(のぼ)り
走る 走る
風はどっちだ
炙(あぶ)り出すように
粗(あら)を見つけて
失敗を袋叩きにして
誰が悪いか犯人探し
あそこにいては
息がうまく出来なかったんだ
自分のちっぽけさを思い知るために
空を探した
ボクがちっぽけであれば
この悩みも微細(びさい)なものであるはずなんだ
キミと見た夕日は沈んだだろうか
キミが見上げてと泣いていた星は瞬いているだろうか
ボクにも見つけることができるだろうか
あの日キミは言った
ボクには光があると
ボクを信じていると
ボクにしか歩めない道があるのだとしたら
それがボクの願いに通じるものだとしたならば
それは、キミとまた出会うこと
それは、キミに寄り添うこと
それは、キミに見届けてもらうこと
キミがボクの行先を照らす
願い星だったんだ
End
〜マコのひとりごと〜
nanaでKrisさまが演奏するピアノサウンド「天ノ弱」を聴いてイメージした台本です。
疾走感のある曲が、迷いを振り払い前進していく姿を彷彿とさせました。
余談ですが、私はビルが息苦しくて苦手です。
高校が窓の開けられないビルだったので、風に当たるためによく抜け出していました。
陸の孤島で何も無い場所だったため、本当にただ外で風に当たり自販機の夏みかんゼリーを飲むだけでしたが( '꒳' )
そんなこともあり、学校や会社のビルから走り出るイメージで前半は書いています。
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