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#34「元教員が考える仕事の必要性」

はじめに

こんにちは、macotoです。「必要だろ」と今にも聞こえてきそうではありますが、今回は "自分にとって仕事とは何か" ということについて少し話していきたいと思います。

結論

結論、僕にとって仕事とは最低限度の生活を営むための手段に過ぎません。ただ、過去の僕はこうは考えていなかったです。それでは、これまでの僕自身の仕事の経験を振り返りながら、このような結論に至った経緯をお話ししていきます。

大学時代

僕は某大学の教育系の学部に所属し、学校の先生を目指していました。志望動機は単純で、幼い頃から人に数学を教えるのが好きだったからです。

教員免許を取得する為に講義を受け、様々な実習を経て、無事に教員採用試験に合格しました。教員採用試験の勉強は友人と切磋琢磨しながらなんとか乗り越えました。当時は真面目にやったなあ、と過去の自分を褒めたいです笑

しかし、実は大学4年の頃にずっと考えていたことがありました。それは、「本当に教員になりたいのか」ということです。今までそのために大学受験も乗り越えてきましたが、いざ就職を目の前にし、自問自答を始めたんですよね。

ただ、他にやりたいことがあるわけでもなく、取り敢えず就職しなきゃという一心で教員採用試験を受けたわけです。そして自問自答の答えは見つからぬまま、教員になりました。

教員生活1年目

さあ始まってしまいました、僕の社会人生活。ドキドキ9割ワクワク1割。何もかも初めてなので、とにかく一生懸命な1年間でしたね。この1年間は特に語ることはありません。

教員生活2年目

さあ社会人生活2年目に突入しました。僕の歯車が狂い始めたのはこの年だったと思います。1年目は平気だった(必死すぎただけ)月の残業100時間超えが、2年目にきてかなり辛いと感じてきました。仮病も増えました。1週間近くお休みをいただいたこともありました。

この時は、とにかく自分の体調やメンタルの管理で精一杯で、今後どうしようとか、未来のことは一切考えられませんでしたね。今を生きるのでいっぱいいっぱい。2年目の終わりの頃には退職が頭をよぎるようになりました。

しかし1年目の頃から面倒を見ている生徒を卒業まで見送りたいという気持ちが強かったので、なんだかんだで3年目に突入しました。偉い!笑

教員生活3年目

退職が頭をよぎる中、生徒を見届けたい一心でなんとか3年目に突入することができました。あっぱれ。また、できる限り休むことがないように善処し、ほとんど休まず出勤することができました(3日間ぐらいは休みました)。

また、この年はコロナも相まってかなり忙しい年でしたね。学校に泊まって仕事して、始発で風呂入りに帰宅して、またすぐ出勤なんてこともありました。あ、皆さんご存知でしょうか。教員に "残業" なんてものは存在しません。なので残業代なんてものもありません。わーお。

話は戻りますが、この年は自分自身の将来についてかなり考えました。このままこの仕事を続けて、果たして自分は後悔をしないのだろうか、と。結論、絶対後悔するんですよね。だって身体壊すし残業代0円だしメンタルズタボロだし令和に生きる上司は昭和脳だし。

ただ、ここで忘れてはいけないのが、僕自身教員という仕事は好きです。生徒もとても好きです。正直今でも天職だと思ってます。けどね、やっぱりこの仕事を続けてたら絶対後悔するんですよ。

だって仕事って、身体やメンタルを壊すためにあるものじゃないですよね。むしろ、自分自身の成長のためだったり、生活のためなわけです。要するにその真逆を突き進んでいたんですよね。これはまずい。

僕は夏の終わりあたりで退職を決心しました。退職後のプランはないです。けどいいんです。本当に自分がもたないから。そしてなんとか生徒を卒業させ、自分自身も教員を卒業しました。

退職後の生活

さあ貯金ゼロ人脈1gのひもじい生活が始まりました。今もですが、とにかく生活資金の調達で精一杯です。今住んでいる場所の家賃が決して安いわけではないので、税金関係も減免申請をしたりと、とにかくやばい状況です。

ただ、ストレスからの解放は本当に大きい。自分のために教員を辞めるという決断をして本当に良かったと思っています。

ようやく自分の時間を作ることができるようになり、仕事や人生について考えるようになりました。仕事ってなんのためにするのだろう、自分の人生観ってどんなんだろう、色々考えました。

3,4ヶ月考えてたどり着いた結論は案外あっさりしていました。「生活できればよくね?」です。

いやいや安易過ぎるだろ、と多方から言われそうですが、ぶっちゃけ行き着く先はここなんですよね。だって仕事するために生まれてきたわけじゃないですから。仕事を生き甲斐にしている方もいらっしゃるので、そこは十人十色だと思いますが。

僕はめんどくさがりな性格です。大雑把です。後先あまり考えられない人間です。この26年間の生活で散々自覚してきました。そんなめんどくさがりを具現化したような人間が行き着く結論は、「生活できればそれでいい」なんですよね。

そう考えると、急に心の負担が軽くなりました。ちゃんと正社員として企業に属したり、公務員という手堅い職業に就いたり、そんなこと一切する必要ないじゃん。って。そんなことより、最低限働いて、残りの時間を好きなことで費やした方が圧倒的に人生の幸福度高くない?って。

「人生一度きり」なんて言葉をよく聞きますが、まさにこれだなと思います。自分の人生は自分で決めなきゃ。高校行って大学行ってちゃんと就職するなんていうテンプレ人生に身を任せちゃ人生勿体無い。

だから僕は、ゆくゆくは田舎で一人暮らしをしようかなと考えています。そこで必要最低限の生活費を稼ぎ、残りの時間をゆっくり過ごす。もちろんその時間で副業だったりするかもしれません。将来のことを考えると貯蓄もとても大事ですから。

これが今の僕が仕事に対して考えていることです。

おわりに

「将来したいことない!」「将来やりたいことが分からない!」そんなことを感じている人はたくさんいると思います。僕もそうでした。

しかしそんな僕でも、教員という経験をしたことで、初めて自分のこれからの人生について、自分の考えをもつことができました。その点でも、教員になって良かったと思っています。

結局何が言いたいかというと、「人生一度きりなんだから、自分の人生は自分で考えろ。すぐに答えはでないかもしれないが、絶対に自分で見つけろ。」ということですかね。

話すことが大の苦手な僕の拙い文章をここまで読んでくださってありがとうございました。またよろしくお願いします。

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