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2022年に読んでよかった本

2023年も既に3か月が過ぎて4月に入ったのですが、昨年読んでみてよかったなと思った本について書いていきたいと思います。

前置きが長いです。

まえおき

昨年は80冊ほど本を読むことができました。
休日に読書の時間を取ったりもするのですが、基本的には通勤中の電車や会社の休憩中の時間を使って読書をしていることが多いです。

しっかりと本を読み始めたのはここ2~3年前くらいからです。
新卒後に就職した信金を辞めてアルバイトをしながら公務員試験の勉強をしていた1年半の間、隙間時間はすべて参考書に目を通していました。
試験を終えて参考書から文庫本などの書籍に持ち替える形で本を読む習慣が身についていきました。

読書をはじめた最初の方は書籍をすべて購入していたのですが、読む量が増えていくと金銭的に余裕を持てません。
なので、去年からは図書館や古本を多く活用するようになりました。
 所有していなくとも思考はできますからね。

「本を読め!読んだ方が良い!」となんの根拠もなしに無理に押し付けてくる人は昔から苦手です。
ただ好きで本を読んでいるだけなのに「すごいな。」とか思われることも苦手です。
ゲームをしていて、漫画を読んでいて、お酒を飲んでいて「偉いな!」って言われたら煽られているような気がしませんか?(笑)
それらと同じです。単なる趣味なのですから。

読書歴はそこまで長くはないのですが、読書習慣を身に着けてよかったなと思うことは

到底自分一人では思いつきもしなかったことを深く自分の中に落とし込んで考えることができるようになったことです。

本を出版してごはんを食べているプロの人の思考を自分の脳で取り上げて再考察できるということを図書館を利用するとタダ同然でできちゃうっていうのが本当にすごいと思います。

脱線してしまいすみません。

2022年に読んでみて良かった本

以下が2022年に読んでみて良かったと思う本です。

同志少女よ敵を撃て 逢坂冬馬
地球の歩き方 ジョジョの奇妙な冒険
スロウハイツの神様 辻村深月
史上最強の哲学入門 飲茶
貯金感覚でできる3000円投資生活DELUX 横山光昭
その日の前に 重松清

ここに挙げた6本も今読むともしかしたらあんまりだなと思ったり、反対にここに挙げることのなかった本の中にも今読むと「これは!!」と思うようなものがあったりするのでしょうね。
自分の置かれている環境やそれに伴う考え方は日々変化しているので、本との出会いも一期一会だなと思います。

読んでからかなり時間が経ってしまっているのですが覚えている範囲で個々の感想も少しだけ書ければと思います。

ネタバレや間違っているところもあると思いますのでご注意ください。

同志少女よ敵を撃て 逢坂冬馬

雪下まゆさんのイラストである表紙からも想像がつくように戦争を題材にしたお話でした。
ただ、戦争ってひどいね。怖いね。愚かだね。というので終わるものではなく、男性社会と女性社会の違いや環境が変わった時の人間の心と行動の変化がよく書かれていました。
その環境に身を置いて育ってきたのならそういう行動をとらざるを得ないだろうなという残酷さ。いけないことだと頭のどこかではわかっているんだろうけれど「仕方ないのかな…。」と思ってしまうもどかしさ。そういうことは自分の生活の中にも大なり小なり出てきます。
昨年読んだ中でもダントツで刺さりました。

地球の歩き方 ジョジョの奇妙な冒険

村上春樹さんと荒木飛呂彦さんが大好きです。
2人の作品にはいくつか類似点も感じます。
お恥ずかしながら地球の歩き方に目を通したのが本作で初めてでした。
ジョジョ成分が盛りだくさんなところももちろんよかったのですが、「イタリアに行って風景を見ながらピザとワインを楽しみてぇんだよぉぉお!」と実際に旅行に行きたい気分になったのがよかったです。
地球の歩き方の力すげぇ。

スロウハイツの神様 辻村深月

心がしんどくなるような描写がとても上手な辻村さん。
現代にしっかりと合ったしんどさが共感できる点が人気の秘訣なんでしょうね。
血の描写も生々しくて綺麗で怖いです。本作では出てこなかったと思いますが。
本作は伏線がとにかくすごい。下巻後半での畳みかけるような伏線回収は読むペースが一向に落ちず最後までいっちゃいます。漫画家や小説家、映画監督を目指す若者の集まったアパート。現代のトキワ荘のようなスロウハイツで様々なことが起こる青春物語です。

史上最強の哲学入門 飲茶

考えることそのものの学問である哲学。そんな物事を真剣に考え、考え抜くことに自身の生涯を費やしてきた代表的な人物たちの代表的な思想をわかりやすくまとめてくれています。悩みのない人なんていないですが、紀元前から似たようなことで悩み続けている人類はとことん不思議な生き物だなと思います。

貯金感覚でできる3000円投資生活DELUX 横山光昭

高度資本主義社会。そんな現代に生きている僕たちに欠かせないお金。
物価は上がり続けるが、給料は上がらない。
良い大学を出ても良い会社には就けない。飽和している。
良い会社に就けても、いじめ、パワハラ、セクハラ、過労死、などがあったり。
職業差別。お金を持っていることがすべてだと言わんばかりの倒錯。
通勤時の満員電車での殺気立った空気。
投資は案外怖くないよというだけでなく、投資するというマインドから自分が本当に大切にしたいものは何なのか考えるきっかけをくれる本でもあります。

その日の前に 重松清

短編集。重松さんの小説を読んだのは今作が初めてです。
小説だとどうしても自分の好きな著者に偏ってしまいがちだったので、ふと図書館で目についた本書を読んでみました。すごくよかったです。
家族や大切な人、愛と死がテーマです。登場人物は皆、死に直面するのですが全然暗い話ではないです。終わりがあるから大切な人との時間はかけがえのないものなんだなと再認識させてくれるような本でした。

早足で書きこんだ長々とした駄文ですみません。
ここまで読んで下さり誠にありがとうございました!!


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