『スラムダンク』の映画は”母親視点”で観た〈ネタばれあり〉
昨年末に公開され、話題沸騰中の映画『THE FIRST SLAM DUNK』が気になってはいたものの、そもそも原作を知らないので、まずは、ということで、アニメを観始めたことは以前書いた。
100話もあったので、結構時間がかかったが、面白いので一気に観終えた。
本当は原作マンガではストーリーは続いているらしく、そちらも読みたかったけど、購入するほどではなかったし、とにかく早く映画を観たかったので、アニメの知識だけ携えて、昨日、いそいそと一人で行ってきた。
すでに、前情報として、
「感動する!」
「最初から最後まで泣く」
などと、こちらから聞いてもいないのに周りから入ってきていたので、ハンカチの用意はした。
平日昼間だったので、映画館は空いていて、周りに誰もいず、思い切り泣けるな、と安心した。
泣いた。
もちろん、湘北メンバー1人1人の試合に挑む姿と、心境の描写に感動するし、リョータの過去編も涙の場面の連続。
でも、やはり、ここは50代女、そして母親という視点から観ると、リョータの母親に一番感情移入して泣けた。
まだ小さい子も含む3人の子供をおいて、夫を亡くし、そして立て続けに長男を亡くす。。。
自分も夫を早くに亡くしているが、さらに子供まで・・・。想像を絶する悲しみと苦痛だったはず。
「これからどうやって生きていけばいいの?」
の言葉通り、自分のことで手いっぱいだっただろうから、正直子供の学校でのことや、悩みなどに気にかけてあげる余裕なんてなかっただろうな、と自分の時を思い出す。沖縄から知らない土地(?)神奈川に引っ越してきたりも大変だったろうな。
でも最後にはやっぱり、全国大会まで応援に来る。
きっと、勝ったことより、「リョータが生き生きとバスケを楽しんでいる」姿を目にできたことこそが、一番母として、嬉しかったことだろうし、安心しただろう。広島まで行った甲斐があったと思う。
夫と息子を亡くした痛みは一生消えないだろうけど、この傷は自分だけのものでいい。子供には”普通”に幸せになってほしい。ただそれだけなんだよな~、なんて勝手に自分と重ねて思う。
もう1回観に行きたいくらい、バスケのシーンも映像が美しくて、個人的に好きな〈三井〉がカッコよかった♡
そういえば、入場者特典にカードを受け取ったが、ちらっと見たら選手のイラストだったので、てっきりレギュラーの5人だと思っていたが、帰ってからよくよく見ると、なんと補欠メンバーだった…。
でもこれはこれで、いい!
とにかく、しばらくは〈スラムダンク熱〉が治まりそうにない・・・。
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