50代で〈短歌〉の面白さを知る
昨年から挑戦しているweb 小説と二次創作小説の執筆。
初心者なので、当然苦戦しているのだが、やはり、痛切に感じるのは、自分の〈描写力〉の未熟さだ。
小説を書く上で、心情描写と情景描写は欠かせない要素であり、「嬉しかった」「悲しかった」「美しい」「すごい」などの羅列だけでは、小説ではなく小学生の作文になってしまう…。
しかし、実際書いてみると、これが思った以上に難しい。
情景や登場人物の心情を、”説明”ではなく、いかにリズムよく言葉として美しく、そして簡潔に表現できるか、が描写力の鍵になる。
さて、その描写力を鍛えるために最適な教材が、日本の文化には存在する。それが短歌と俳句である。
というわけで、善は急げ、だ。早速、何冊か探した。
これまで教科書でくらいしか触れたことがなく、新聞の短歌・俳句の投稿欄もほとんど読み飛ばしていた。
だから、手始めとして、比較的取っつきやすい現代短歌から手に取ってみることに。有名どころの俵万智さんの作品を選んだ。
サラダ記念日
チョコレート革命
プーさんの鼻
風のてのひら
短歌超初心者でも読みやすく、特に、恋愛と子育ての心情を詠んだ作品は、スーッと心に入ってきて、自分では思いもつかないその表現の豊かさに感心させられる。
一方、あくまで”描写の勉強”が目的なので、これら作品を堪能しながら、書き方の本も読んだ。
この本は、著者が選んだ投稿作品の良作を紹介し、それをあえて”改悪”した上で、原作と比較するなど、素人にもとてもわかりやすい構成になっている。
さすが、プロの歌人の解説は、使う言葉も豊富かつ的確で、それ自体が表現の勉強になる。
すっかり著者のファンになり、もう1冊読んでみた。
こちらも短歌の批評が興味深く解説されており、短歌を作るだけでなく、批評する面白さも教えてくれた。
小説執筆に役立てるためだったにもかかわらず、短歌作り自体にも挑戦したくなってしまった!
そして、いくつか実際に作ろうしたが、まずテーマ選びで悩む。
すると、また面白そうな本を見つけた。
『推し短歌入門』 / 榊原紘著
自分の”推し”への愛を短歌にするのだ。
面白そう!!
対象が決まれば、言いたいことはいくらでも浮かぶ♪
だが、五・七・五・七・七 という限られた文字数で、短歌という形に仕上げるのは、また別の問題だ。
いくつか作ってみたが、ここで発表できる代物ではない( ;∀;)
だけど、大好きな推しを思い浮かべながら、言葉の探求をすることは、ワクワクしながら描写力を磨けて、一石二鳥だ。
しばらくハマりそう。。。
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