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ラインの使い分け①

さて、これまでテーマごとにチャートについていろいろな見方を綴って来たが、複数の見方のうちどれとどれを組み合わせるか、どう組み合わせるかが実戦では重要となる。

自分が使うべき1つずつの見方が不十分なレベルであれば全体として上手くいかないのは当然のことであり、まして自分の見方について解ってもいない状態なら負けが続くのは必然である。

興味深いことに相場は少しの甘さも許してくれない厳正なところがあり、自分の見方にあいまいな部分があれば〝ちゃんと”狩りに来てくれる律儀な死神が番人として見張っているようである。

「自分がエントリーした瞬間に逆行するけど、誰か監視してるんじゃないか?!」という感覚に陥ったことのあるトレーダーも少なくないと思うが、それ、死神に見られてます。。。

 

値動きの仕組みに従った〝波動トレード”をしたいのであれば、「そのラインが何のためのものか。」ということを前提に見方を組み立てないといけない。※水平線だけorオシレーターだけなどのシンプルトレードは除く。


いわゆるチャネルで波動をかたどり、上下に往来する値動きについて行くようなトレードでは、以下のようなイメージでラインを使い分けることが重要で、それを意識した上で見方を組み立てることが必要なのではないかと思う。

あくまで作者のアプローチ。特に右側は各人の工夫により内容が違ってくると思われる。

※右側の⭐︎赤字「水平と支配角度の連動性」については、ストーリーのほうで主人公がまず極めようとしたもの。(直近の値動きに水平を当てればEMAとの絡みで支配角度が機械的に取れる。)

※ストーリーのほうもよろしくなンゴね〜( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
⇒「Trade for Life

上の図の左右のポイントのうちどちらが欠けてもうまく行かないが、世間一般では左側の「環境認識」をトレード手法だと見做して、実際のエントリーではざっくりし過ぎた根拠になっているが故に上手くいかないというケースが少なくないと思う。


チャネルについては、自分としては数種類を使い分けている感覚であり、それぞれに別々の目的がある。

たとえば次のイラストのような値動きがあったとしたら、

まずはこう引く。

青いチャネルは「値が乗っている角度」によるその時点での値動きをトレンド方向にかたどりしたもの。次の波では効くかもしれないし、効かないかもしれない。

次に支配角度を当てる。

支配角度は、その角度で波が止められて折り返すか、それを境にさらに伸びるかを決める重要な角度である。(⇒前回の記事「支配角度」)

実際のトレードではラインに合わせてEMAの軌道を見て判断する。


チャネル化するとそれぞれの角度の境界が分かりやすいが、ラインが増えるとごちゃごちゃするので、揉み合い部分の〝ヘソ″に上下の向きの支配角度を1本ずつだけ当てたりもする。

いつも同じ角度・同じチャネルを使っているが、イコールそれらを同じ用途で使っているということであり、値動きは同じパターンの繰り返しであるという見方が前提のやり方である。※今回は水平の説明は割愛した。

「チャートに定規を当てて波を測る感覚」と言えば良いだろうか。効くラインを引くのではなく、「元からあるラインに波がどう沿っているかを炙り出す」というイメージ。



今回はこの辺で。





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