米PPI(生産者物価指数)発表後
7/12(金)21:15に、米国の生産者物価指数(PPI)が発表されました。
前月比+0.2%(予想+0.1%)と予想を上回った。ただ、FRBが9月利下げを開始するとの見方は変わらずでした。
先日のCPIまでの経済指標が弱かったことから、PPIも弱いものを予想していたと思われるので、市場は少しむむっ?となったようですが。
PPIの数値の一部は、個人消費支出(PCE)の算出に使われるカテゴリーも含まれていますが、予想より該当するカテゴリーは低かったとの事から、安心感から買いにつながったものと思われます。
Bloombergの記事より
PPI統計ではサービス価格が0.6%上昇。上昇分のほぼすべてが卸売業と小売業でのマージンが1.9%上昇したことに関連している。財の価格は0.5%低下した。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたPPIは、前月から横ばいとなった。
航空運賃は1.1%、ポートフォリオ運用サービスは1%上昇した。伸びが小さかったのはヘルスケア関連のカテゴリーだった。診察料は0.2%、外来医療費は0.1%の伸び。6月のPCE統計は26日に発表される。
キャピタル・エコノミクスの北米チーフエコノミスト、ポール・アシュワース氏は「PCE価格指数に反映されるPPIのカテゴリーは、予想よりずっと低かった。5月のPCE価格指数の上昇率はわずかな幅にせよ、下方修正されそうな見通しだ」とリポートで述べた。
生産過程における比較的早い段階での物価を反映する中間財のコストは、前月比0.2%低下。過去4カ月で3カ月めの下げとなった。
チャートで確認
前月比、前年比をチャートで確認してみましょう。
横ばいではありますが、少し上昇傾向に見えます。
数値で確認
全体的には前月比、前年比とも若干予想を上回ってきました。
こう見ると予想を結構上回っていますね。
株価・金利・為替を確認
7/16朝に記事を書いているので、わかりにくくて申し訳ありません。
1週間チャートでご覧いただきます。
まずはNYダウ
発表後もヨコヨコ、翌日から高騰してますね。
次にナスダック
発表前に18300割れまで下げていましたが、発表後は少し戻しその後ヨコヨコ。
ラッセル2000ですが、特に影響なくヨコヨコ。
一気に息を吹き返して来てる感じですね。資金が中小型株に回ってきている感じがしますね。
10年債利回りは低めでヨコヨコ。
ドル円は発表後158円割れまで下げましたが、その後ヨコヨコ。
ドルインデックスで見ても、ほぼ同様の動きで、先日のように対円で円高ではなさそうです。
ということで、PPIでは大きく動きませんでした。
やはり、今月末に向けて盛りだくさんの経済指標や中央銀行の政策発表がキーになりそうですね。
生産者物価指数(PPI)とは
米国内製造業者の販売品目(約1万品目)について、価格を測定した指数(1982年=100)。指数の変化(前月比・前年比)の形で報じられることが多い。
生産過程における3段階(原材料、中間財、完成財)についてそれぞれ測定しているが、一般的には完成財の数値が注目される。月ごとの変動の激しい食品とエネルギー関連を除いたコア部分の数字も発表され、基礎的なインフレを把握するために活用される。
消費者物価指数(CPI)に比べると注目度がやや低いが、CPIよりも早く出ることが多いため、先行指標とて活用されることがある。
米労働省労働統計局(BLS)が毎月15日前後の木・金曜日に発表する。
米国夏時間:日本時間午後9時半、冬時間:日本時間午後10時半の発表。
引用:みんかぶの下記ページより
最後に
いかがでしたでしょうか?自分なりにざっくりまとめてみました。
・米国インフレは鈍化していると後押し(少しですが)
・9月利下げを引き続き織り込んでいる
・ラッセル2000の上げは循環物色が継続している
ということで、直近株高が急速に進んでいることもあり、慌てずに、警戒はしつつじっくり構えたいところです。
誤りやご指摘などありましたら、ぜひコメントに書き込みをお願いします。
それでは。
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