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旅不慣れな私の旅行記~岡山編・母と二人旅~

旅行というものに縁が無かった幼少期から今の今までの私。
そんな私が「旅行記」なるものを3回もこの半年の内にあげられることが奇跡だ。

実際旅行を行った日からかなり日付が経ってしまってからエッセイを書いている時もあるんだけども。それでも頻度が高い。


それだけ私の世界も広がっているんだ、と勝手に思っている。


今回は一度このノートでも書いた岡山旅行について書こうと思う。
前の旅行記が記事の整理中に誤って消してしまったので再度思い出しながら書いていく。


岡山旅行は母との二人旅だった。

いつも一人旅のエッセイを書いていたから自分の内面がよく見えたが、今回は母が一緒の為私の意識の半分は母に向いていた。

これは幼少期からの癖のようなもので、母の機嫌を窺う事が幼い私のルーティンだった。

私はとても良い子で、周りからしっかりしていると言ってもらえて、お姉ちゃんで、達観してて…。

人の機嫌が瞬時に分かる子だった。

”だった”と書いたのはその良い子を大人になった時に卒業したから。

機嫌が悪い人がいてもその人が悪いだけで私が気を使う事じゃない。

人は人。私は私。


まずはそんなところから自分を切り離して自分に目を向けだしたのが20代前半だった。
今ではやっとその感覚が根付いてきて、その根付きと共に母との関係性も良好になっていった。


だけど、幼い頃からの癖は抜けない。

三つ子の魂百まで、って本当によく言ったもので…。
今でも母といたり実家に泊まった日は、母の動向に聞き耳を立てている私がいる。

なので母との二人旅の時は私の楽しみは二の次。

まずは母の体験を優先する。


それが私にとっても心地良いのだ。


雨の予報だった岡山旅行はその予報をぶっ飛ばし晴れから始まった。

私は元々雨女だったが、ある時「私、晴れ女になろう」と思った。
そしていつの間にか晴れ女になっていた。

自分が何者であるかを決めることが出来るのは自分だけだ、と私に教えてくれた人がいて、その教訓を大事に大事に今も生きている。

そんなきっかけで私は雨女から晴れ女にジョブチェンジをしたのだった。


晴天の中、岡山に向けて出発。
道中は私が小さかった時の話や今興味があることなどいろいろな話をした。

母の目線から見た私の子供時代はどうやら順風満帆のようだった。
成績もそこそこ良くて、習い事もたくさんして、友達もたくさん…とは言わずともちゃんと居て…。少し大人びていたけれど、子供時代を楽しんでいたようだ。

私は思い返せば満身創痍だった気がするけど…。


見え方とは本当にその人の主観でしかない。


私の見え方がまだ傷だらけであるのであれば少しずつ癒していきたいな。


楽しい記憶や嬉しい記憶はすぐ忘れるのに、辛い記憶や不安はずっと残るのは人間の本能だ本で読んだことがある。生き残るためには危機管理能力と言うものが大切でそういうネガティブなマインドが無ければ人間は絶滅していただろう、と書いていた。

こう書くと読書家の様に思えるかもしれないけど、私は読書家ではない。
小学生の頃は本なんて年間1,2冊程度。
大学までほとんど読んでなくて、読んだら読んだで鬼の首取ったように自慢げだった。

今も自慢げに鼻を膨らませるところがあるので、未だ本を読み終えることが私にとって非日常である。

物書きなのに、物を読まない…。
うぅ、なんか耳が痛い…。目に染みる…。


岡山には2時間程度で到着した。


母は庭が好きなので、後楽園へと向かった。


奥に見える岡山城が凛々しかったのと、見渡す限りの緑に目が癒された。


母のご命令通り撮影

母は「あの樹形がカッコいい!」とか言って近づいて行っては「はい、コレ写真撮っておいて!」と私をカメラマンの様に扱っていた。

そう、これでいいのだ。


母と帰り際に食べた白桃のアイス。


元・弓道場にて

スジャータのアイスはどこにでも売っている気がするけど、こういう所で食べるとちょっと特別。

とっても美味しい。



その後私たちはホテルに移動。


少し戻る形になったが牛窓の『ホテルリマーニ』に宿泊。


ここは私が探していた時に一目ぼれしたホテル。

公式の写真が美しい。

ブルーとホワイトを基調としたゲーテ海風?
ごめんなさい、ゲーテ海ってどこにあるかもどんな感じかも分からないまま書いてしまった…。でも、なんか海外のとっても綺麗なリゾートホテルって感じがしたのです。


まぁ、公式の写真って加工しているだろうし…、あんまり期待は持ちすぎずに…と思っていたけど着いて見ればなんともまぁ…!


夏はプールも入れる!

私が撮っても公式に負けず劣らずじゃないですか?!


エントランスも天井が高くてとっても開放的。


凄くラグジュアリー✨


お部屋も素敵で、私の大好きなブルーで溢れている最高のお部屋。


バルコニーに出られるのが嬉しい!

私の目はキラキラしておりました、が、その横で母は「足が痛い~」と日ごろの運動不足が祟ってソファで弱音を吐いておりました。

そんな母を部屋に残して私は一階の売店へ。

ちょっと夕食まで時間があったので軽くお菓子と素敵なジュースを購入!
ジュースはお風呂上がりの楽しみに♡


色が最高!

お部屋には所々昭和の名残が残っていて私はここもツボだった。


例えばトイレの電気の表記が『便所』だったり
テレビは地方とBSしか映らなかったり。


とってもお洒落な中にあるこの絶妙なワードセンスたちが面白かった。


夕食は懐石。


一品一品出てくる懐石料理ってワクワクする。

次は何かな?ってお品書き見ながら想像を膨らませたり。


世界一ワクワクする和紙
夕暮れ時は海が見れる。夜は反射した自分が映る。
なので、日が暮れる前から食べるのがオススメ。

母は常に他人が気になるのか、他のテーブルに目移りしていた。


あの人たちはカップル?あの人はどこかの社長?となんだか下世話な方に行こうとしたのでニッコリ笑って


「私、そう言う話題、嫌♡」


と、釘を打つ。
険悪にならないようにちゃんと語尾に♡をつける私は娘の鏡だと思う。


夕食後は海が見えるという露天風呂へ。

まぁ、夜なんで外は見えなかったわけですが…。


貸し切りのお風呂はとっても気持ちいい。

お湯が中々熱かったんで、かいかい…!って体を捩りながらの入浴になった。


ちなみに、朝風呂は母と入り一緒に海を眺めたんだけど夜は別々。


母は夕食後「食べすぎた」と言ってお昼同様ソファでダウンしていた。


1人で行動するのが苦手な母は、私が待ってくれないのを察してお風呂を手近の部屋で済まそうとしていたからそこは折角だから行っておいでと背中を押した。(物理的にも)


どうやら母も貸し切りだったようでホクホクした顔で戻ってきて「誰も居なかったから泳いだ!犬かきで!」と子供のようなことを報告してきた。
何してんねん、50代。


お風呂上りは2人でバルコニーに出てジュースを飲む。


コップは最初から冷やしてありました!
夜も良い…!

夜は外のプールがライトアップされていて綺麗。


波の音も聞こえていて癒し。


パチパチ弾ける炭酸の音とか、母が隣で呼吸する音とか。


なーんかとっても癒し空間。



朝食は選べるセット。


ニュートラルが1番美味しさわかる
パンの下には温めてある石が…!優しい温もりが続く!
スープ、美味しそうだったなぁ。

ジュースは生絞り。泡立ってるくらいで、すぐそこで絞りましたって感じが出ていた。
フレッシュ。

私はパインが一番好きだった。


朝食最後で出たコーヒーはなんと香りが付いていた。
コーヒーも香りつけられるんだ、って驚いた。
バニラとココナッツと聞いたけど、味はキャラメルっぽい。

母も私もびっくり大満足。


コーヒー豆買っておけばよかったなぁ…。お土産に…。


今回の旅で痛感したのは、「気になる!」って思ったものは全部買っておくべきだったなってこと。
お土産になったり、自分へのご褒美になったりしたはず・・・。

重くなるからとか出費の事とか理性があると帰った後、後悔するって学びました(笑)



次の旅行には是非いろんなものを持ち帰ってやろうと思った私でした。

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