ありのままでいられる場所を
まずはこちらの歌を聴いてもらえますか?
天道清貴さんの「はじまりはありがとう」という歌です。
天道清貴さんが、この度母親アップデートコミュニティの3周年祭に来てくださり、トークセッションを開催することができました。
1/22(土) 21:15-22:15
響き合うアイデンティティ 〜ありのままの私たち〜 / SDGs部
この世界にはさまざまな孤独を抱えて生きている人がいます。LGBTQも、障がいをもつ人も、貧困も、介護も、孤育ても、遠い世界の問題だと思っていたものが、実は隣の人が胸に抱えている哀しみかもしれません。
今回は、ゲイであることをカミングアウトしている歌手の天道清貴さんをお迎えし、「自分を理解してもらえない苦しさ、殻をやぶったときの開放感、自分を受け入れてくれた人がいたときの心強さ」をテーマにお話を伺います。そして、清貴さんの言葉をたくさんの人に届けたいという想いに共感いただきケーマトーマさんに手話通訳をしていただけることになりました。
人と違うことで不安になる気持ちをのりこえて、ありのままでいいんだという明日への勇気をおもちかえりください。 〈peatixページより
天童清貴さんは、2000年高校在学中17歳で「NO NO NO」でデビューされ、楽曲がドラマの主題歌に起用されたり、有線放送大賞新人賞を受賞されたりしています。
その後アメリカでの活動を開始し、2015年アメリカから帰国後、自身もLGBTQ である事を告白しました。
15年間も本当の自分を出せなかったという経験を経て、「今は少しでもいいから誰かの心の光になれるようなそんな言葉が入った曲を作っていきたい。それが自分の天命かなと思っている。」とおっしゃっていた清貴さん。
つらい経験を糧にして、前を向いていらっしゃるその姿と言葉に心が震えました。
他にも、「歌は心の解放」「はじまりはありがとう」は耳の聞こえない人にも届けたいという思いから、MVを手話付にした」というお話など、たくさんのお話を聞かせていただきました。
中でも私が心に残っているのは、「子どもたちに伝えてほしいことはありますか?」との質問に対して、「親は理解のある存在であると。『大丈夫だよ~』と言ってほしい。」との言葉でした。
天道清貴さんがご両親に自分がゲイだと伝えたとき、お母様は「全然いいよ!大丈夫よ!」、お父様は「気付いてあげられなくてごめん。」とおっしゃったそうです。
そして、清貴さんは「正直うちの両親ならそう言ってくれるかなと思っていた。」とおっしゃっていました。
もうその親子の関係性がとっても素敵だな!と思ったのです。
「きっとうちの両親なら受け入れてくれる」
私の娘たちはそう思ってくれるだろうか。
そう思ってもらえる親に、私はなれているだろうか。
すごくすごく考えさせられました。
正直、私は今まで性の多様性を真剣に考えたことはありませんでした。
知らず知らずのうちに、誰かを傷つけるような言動をしてしまったかもしれません。
なので、これからは子どもたちとともに、学び続けたいと思います。
そして、「SONG FOR JOY」というプロジェクト。
みんなが自分らしくありのままでいられる場所を作りたいとの思いで活動されているそうで、「歌を歌うことで、年齢も性別も何もかも関係なくみんなと繋がれる!」とお話をしている清貴さんが本当に素敵でした。心から歌を愛していらっしゃるんだろうなと感じました。
なんと!仙台でも開催されるとのこと。
新型コロナの感染拡大でなかなか難しいところもあるけど、いつか必ず参加します!
今回お話を伺いながら、こんなふうに「ありのままでいられる場所」を作っていこうと行動している方が増えていけば、幸せの輪がどんどん広がるんだろうなと思いました。
私も、まずは家庭をそんな場所にしたいし、主催している外遊びの会「空っこひろば ここ」でも、「ありのままでいられる場所」にしようと改めて思いました。よし、頑張ろう!