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「黄色い帽子のおじさん」を心に宿す

みなさんは、「黄色い帽子のおじさん」をご存知ですか?(都市伝説とかそういうのではないですよ)

アニメ「おさるのジョージ」に出てくるあのおじさんのことです。

我が家の娘たちは「おさるのジョージ」が大好きで、毎週土曜日朝はもちろん、Amazonプライムビデオでも何度も観ています。

私も一緒に観ながら、ジョージに対するおじさんの対応に感動したので今日はそのことについて書きたいと思います。

おさるのジョージとは

改めて、アニメ「おさるのジョージ」について調べてみました。

以下HP あらすじより
「おさるのジョージ」は、世界中で半世紀にわたって、親から子へと親しまれてきた 人気絵本「ひとまねこざる」「おさるのジョージ」(H.A.レイ、M.レイ 原作)をもとに 制作されたテレビアニメです。
子どもたちは、ジョージのように、身のまわりのあらゆる ことに対して、好奇心をいっぱい抱いています。このアニメは、ジョージの冒険を通して、 子どもたちに 「観察すること」 「原因を考えてみること」 「試してみること」 など 科学的な考え方を学んでもらおうという番組です。

おさるのジョージが身の回りにある不思議なもの興味を持って調べてみたり、納得いくまで実験してみたり。大人からしてみるとハラハラするような展開になりつつも、とてもキュートなジョージに大人も魅了されていきます。
そして、そんなジョージと一緒にいるのが「黄色い帽子のおじさん。」

「黄色い帽子のおじさん」
ジョージと一緒に暮らしているが、いちばんの友だちであり、最良の先生でもありジョージをいつでも信頼している親のような存在でもある。

絶対に怒らない黄色い帽子のおじさん

ジョージは気になったことがあると他のことはお構いなし。夢中になってしまいます。なので、部屋中がすんごい状態になることもしばしば。。。

おじさんが留守の間、台所の水道から水が溢れてしまってそれを何とかしようとするジョージ。家にある全てのトイレットペーパーを使って吸い取ろうとしたり、バケツやボール、トイレットペーパーの芯を使ってベランダへと水を流してみようとしたり。
そこへおじさんが帰ってきます。
「おぉ、ジョージ・・・。」と一言。そして
「これ、お前一人でやったのか。天才だな!!」

部屋中水浸し、トイレットペーパーの残骸を見て、このセリフがいえる黄色い帽子のおじさん。一体何者なのだろう。。。

登場する大人たちはみんな怒らない

なんと黄色い帽子のおじさんだけでなく、登場する大人たちみんなが素敵なのです。
おじさんの友人のワイズマン博士の家にお泊りすることになったジョージが、夜中に部屋中の電化製品を動かしてしまいます。一つ一つ電源を切っていくのですが、自動掃除機(ルンバ?)だけは動きっぱなしなのでなかなか電源を押せません。間違って泡の出るボタンも押しちゃって部屋中泡だらけになっていきます、(かなり悲惨な状態!!!!しかも夜中!!!)

しかし、ジョージは、その自動掃除機が近くにごみを見つけるとそれを吸い取ろうとする動きを見て、ごみを並べてうまく自動掃除機を誘導することに成功しました。
そこへワイズマン博士が登場。泡だらけの部屋を見て、
「そんなことよりも、今上手に掃除機を誘導させていたわね。」とジョージに言います。

そんなことより!!って!!!

もし私だったら何ていうだろうと考えました。真っ先に
「何やってんのーーーーーー!!」と発狂しそうです。

負の注目ではなく、正の注目をする素敵な大人たち

黄色い帽子のおじさんもワイズマン博士も、やってしまったことよりも
ジョージの探究心を認めたり、最後までやり遂げたこと注目してジョージに伝えたりしていました。


私は去年からアドラー心理学に基づく子育て学習プログラム「パセージ」を受講し、学びを続けているのですがその中で「正の注目」と「負の注目」というのがあります。

パセージ テキスト3ーLより
「正の注目」とは、子どもの行動に対して親が、喜びや親しさのようなプラスの感情をもって関心を示すことです。
「負の注目」とは、子どもの行動に対して親が、怒りや不安のようなマイナスの感情をもって関心を示すことです。

まさに、おさるのジョージに出てくる大人たちはいつもジョージに対してプラスの感情をもって接しています。部屋中が水浸し泡だらけになっていようとも、ジョージが一一生懸命やろうとしたそのことにまず注目して認めています。

私も、心に「黄色い帽子のおじさん」を宿しておきたい。
そして「こんなとき黄色い帽子のおじさんなら何て言うかな?」と考えてみたいと思います。

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