新型コロナ時代想(13)・・・自己隔離生活
自己隔離生活の始まり
職場での感染者発生により、突然の自己隔離生活が始まった。自己隔離といっても会社が休業となるわけではない。また事務所が立ち入り禁止となってしまったので荷物を取りにいくこともできない。私の場合は、直前の状況から偶々テレワークできるPCを持ち帰っていたが、そうでないとテレワークをしようにも難儀したのではないかと思う。
自己隔離生活においては家族であっても接触をしない生活をする、ということになる。私の場合、
・日中は二階の狭い自室に閉じこもり、あとは二階のトイレを使うのみ。
・風呂は最後に入り、寝室は別にする。
・食事はトレーで紙食器を用いる。
・毎朝検温して記録しておく。
というものだった。
実は、我が家での自己隔離生活は実はこれが初めてではなかった。3月の半ばに妻が買い物に出かけた際に、大型インテリア店で大きく咳き込んでいた人の近くを通り、帰宅後体調が悪いと言い出した。発熱はなかったが本人の希望で一週間ほど自己隔離もどきをすることになった。その際にいろいろ考えて実施した内容がそのまま私の自己隔離に反映された。
テレワークに必要なもの
職場から急に自宅での仕事となったが仕事の環境は整っていなかった。会議は全てWeb会議となったが、ヘッドセットは会社の机の中にあった。すでにヘッドセットは品薄だったので、仕方がなくPS4に付属していた簡素なイヤフォンマイクを用いることにした。
また、ノートパソコンの小さな画面で資料を見て会議するのは不便だったので、サブディスプレイが欲しくなった。Amazonで見てみるとすごい勢いで在庫切れになっていくので慌てて注文した。
さらに、自室の電気製品が増え、電源配線が複雑になってきたので12口の電源タップを購入して整理したりもした。
こういうことをやっていると改めて、自宅で仕事をするという新しい時代が近づいていることを実感した。
隔離生活を快適にするには?
一日中自室に篭っているとどうしてもストレスが溜まってくる。私の部屋にはテレビとPS4が備わっており、またグランツーリスモ用のハンドルコントローラーも年末に購入していたので、ストレス発散にはなったと思う。それでも毎日の生活は厳しく、カレンダーに印をつけて「あと何日」と14日間の期間が経過するのを指折り数えて待っていた。この経験を踏まえ、その後も可能な限り自己隔離生活を行うことのないように生活する、ということが行動の指針となった。
保健所による調査
自己隔離生活も中盤を過ぎた頃、ようやく保健所による濃厚接触者の調査が行われた。当時の保健所の基準は「発症後の接触者」が濃厚接触者認定の前提となっていた。
今回の経緯を再掲すると以下のとおりである。
⑴ 某日(T=0) ABCで飲み会
⑵ T+2日 20名の飲み会にBさん参加、私の隣で会食(ビールをお酌してもらった!)
⑶ T+4〜5日 A、B発熱
⑷ T+8日 B部門会議参加
⑸ T+10〜14日、ABC陽性
私の場合、Bさんとの部門会議同席⑷が対象となった。この会議では私はBさんの斜め前に対面で座っており距離的には2mあるかどうか、というところだったが、マスクをしていたことなども考慮されて濃厚接触者とは認定されずに「健康観察者」とされた。ただBさんが感染した可能性が高いのは⑴の飲み会で、⑵でお酌をしてもらった段階では感染していたはずである。この時点では感染後どの時点で他人に感染させる力が強いか、というデータは報じられておらず、機械的に発症後に限定する保健所の基準は疑問に感じた(後に発症前二日まで遡るように濃厚接触者認定の基準が改められた。)当事者としては保健所の動きが遅いことと、(濃厚接触者を限定しようとしているように見える)認定基準の厳しさに対して不満を持たざるを得なかった。ただ、この段階では濃厚接触者だからといってPCR検査をしていたわけではなく、取り扱いは健康観察者と変わらなかった。
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