バリ島ubudにあるバビグリン店 -Gung Cung-
イスラム教が多いジャカルタではお店の多くがハラル店だ。それに反してバリはヒンドゥー教が多く、豚肉を使ったバビグリンは名物。なのでローカルで人気のお店に行ってみました。
場所はウブド王宮から500m位。500mって近いけど、歩いて行ったので、暑い炎天下の中上り坂って結構きつい。
やっとの思いで着くと、店がない。あれ?この辺のはずなのに。よく見ると店の前には1枚貼り紙があり、1.5km坂上、右側にて営業中と書かれていた。
今来た3倍の距離をまた登るか、諦めて違うお店にするか。少しばかり考えていていたら私たちを呼ぶ声がする。
「おーい、Gung Cung移動したよ。(俺のバイクに)乗ってけよ。タダで送ってくよ。帰りも乗せてってやるよ、お金はいらないよ。」
え?タダ?タダより怖いものはない。日本人なら警戒心が出る。
そういえば、インドネシア生活を始めてから、2回ほどぼったくられた事がある。ぼったくられたといっても、日本人からしたら大した金額ではないし1日のランチ代程度の金額だ。
このおじさんも後になってお金請求してくるのか?と思って考えていたけど、とりあえずおじさんの誘いに乗っていることにした。
ぽっちゃり2人と、痩せてない1人。3人もバイクに乗るのか?どうやって乗るの?
「私、おじさんの背中にくっつくの絶対嫌!!」
と拒否してこの並びにしてもらった。
おじさんが使用したヘルメットを渡されたら全力で拒否するつもりだったけど、おじさんはそもそもヘルメット持って無いみたい。
3人で推定200kg超を乗せて坂を登るのは容易いことではなく、出だしはウイリー(前輪が上がって、後ろ側に倒れる事)してしまうのかハラハラしたけど、なんとかゆっくり進む事ができた。高いエンジン音。スピードが出ない。このバイクからは重量オーバーと言われているような気がした。
すれ違う車にハラハラしながら乗る事5分で到着。おじさんはとても親切で中まで案内してくれ、店員でも無いのにオーダーを取ったり、お皿を片したりと働き者。
おじさん親切心でやっているわけなく、ちゃんとお店のオーナーにお金要求し、
「あそこの2人を連れてきてやったぞ」
と、いっているのか、私たちを指差して何やら話をしていた。そしてオーナーは渋い顔をしておじさんにお金を渡していた。
「帰りもまた送って行くから、食べてゆっくりしててね。」
と、言い残しておじさんはしばらく消えたと思ったら、また新しいお客さんを連れてきた。そして、またオーナーにお金を要求していた。
オーナーにしてみたらちょっと迷惑だけど、おじさんなかなかやるなあ。
これこれ。バナナの葉っぱの上にナシ(白ごはん)と、豚肉と胡瓜。バビグリンだ。色々なスパイスの味がする柔らかいお肉と、内蔵をアレンジしたもの(揚げ物と煮物と腸詰めかな)が美味しい。でも腸詰めは。。。なんと言っていいか、シロコロホルモンの臭みがmaxで出ている味だから苦手でした。。
店内はこんな感じ。
観光客も、地元の人も大勢いる。地元の人はたくさん頼んで持ち帰りしている人もいた。
どうやらこのお店は2号店で、私が最初に訪れた1号店は改装中との事。この2号店の調理場でバビグリンを焼いているそうな。窓から見える景色は緑豊かで風がとても気持ちよかった。
さて帰りもタダで、ちゃんと最初の場所まで送ってくれました。
おじちゃんありがとう。
あの笑顔が忘れられない。
だって、前歯2本無いんだもん。
-Babi Guling Gung Cung-
Jl. Suweta No.23, Ubud, Kabupaten Gianyar, Bali, Indonesia
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