7.初めての彼氏

おとなしくて自分の意見も言えない、
他人の顔色ばかり伺って ずっといい子だった私が
自分のやりたい事を見つけ、本当の笑顔を取り戻すまでのストーリー。

続きです。
途中の方は私のSTORY 1話から読んで下さいね(*´꒳`*)


高3の時に祖母が亡くなり、
「まきちゃんには短大ぐらい出てほしかった」と
言い残して亡くなったと
親戚から聞かされ

東京の専門学校に行こうと思っていた私は
言われるまま、近くの短大を受験しました。

落ちれば東京に行ける!


結果はなぜか受かってしまい、
まだ親元を離れる事は出来ませんでした。


ただ、短大は授業も楽しくて、
毎日遊びに行ってるようなものでした。


友達の紹介で 初めての彼氏も出来ました。
彼は違う大学だったけど
毎週会えるのが楽しみでした。


私が短大を卒業してエステで働き始めると、
そこは今で言うブラック企業になるのかな?

最初はスタッフも何人もいて、
みんな仲良くて、お客さんもいい方ばかりで
仕事が楽しかったんだけど

3ヶ月も経つと

タイムカードを18時に押してから
ほぼ毎日夜10時までサービス残業。

仕事もハードなので人がどんどん辞めてしまい、
休日も返上してサービス出勤。

売り上げが少ないと
商品を自分達で買って売り上げにする。


そんな状況を彼に電話で話しても
「そんな訳、あるわけないだろ。
浮気してるんじゃないか?
ポケベル鳴らしたらすぐ電話しろよ。」と


わかってもらえるどころか、
逆に浮気を疑われる始末。

あの頃はポケベルが主流で
まだ携帯は持っていなかったから
家に電話されても
親が「まだ帰ってないよ」と伝えて終わり。


月に1度しかない休み。
それ以外はほぼ毎日 朝から夜まで仕事。

田舎で終電も早いので、

乗り遅れた時は父に片道40分かけて

山道を通って迎えに来てもらうことも何度かあった。

毎日疲れてクタクタなのに
帰宅して電話をすると彼からも責められる。


たまに出来た休日は
彼に会いに行く事は決まっていて
でも疲れているから実はゆっくり休みたかったし
会ってもあんまり楽しめない。


お互い学生の時は 割り勘だったデート代も

「俺が働き始めたら俺が奢るから、
それまでは まきのおごり、な♪」

と、勝手に決められたのも
納得できないまま…


ストレスでドーナツを1日に10個とか食べたりしても
吐いたりもしていないのに
どんどん痩せていって
38kgまで落ちました。


胃も痛くなり、病院にかかると
胃に穴が空いていて、ポリープも出来ていて
胃潰瘍と診断されました。


病院の先生に理由を話すと
「その仕事、辞めた方がいいよ。」
と。


人手が足りないから、
私まで辞めたら残りのスタッフがもっと大変になる。
そう思って続けていたけど

体は悲鳴を上げていて

両親にもこれ以上心配かけたくないと、
辞める事にしました。


その後、1ヶ月ぐらい
家でのんびり過ごしました。


ただ、彼からの束縛はどんどん酷くなり
友達と出掛けると伝えた日も

ポケベルが鳴ると
すぐに電話をしないとうるさく言われるので

カラオケに行っても常に手元にはポケベルを置いて
証拠に友達とも電話を替わって
女の子と一緒にいる事を確認される。


でもそれだけでは納得してくれなくなり

他に男もいるかもしれない、
隠れて合コンとかやってるかもしれないだろ、

友達と遊びに行くと毎回、
こんな言葉ばかり言われて

段々気持ちが冷めていきました。

続きます。

この記事が参加している募集

#自己紹介

229,289件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?